• Australian Cattle Dog
  • オーストラリアン・キャトルドッグ

オーストラリアン・キャトルドッグのスタンダードについて


1840年頃、スコットランドからスムースのハイランド・コリー(ブルーマール)を輸入して、これにダルメシアンやケルピーの血を加えてこの犬種を固定した。一説によるとハイランド・コリーではなく、絶滅した英国の牧羊犬ブルー・ヒーラーだったともいわれている。
1963年にオーストラリアン・ナショナル・カウンシルがこの犬種を公認し、1980年にAKC(アメリカン・ケネル・クラブ)もこの犬種とスタンダードを公認した。
俊敏で、とても利口で注意深く、勇気があり信頼がおける犬種。
キャトル・ドッグ(家畜追い犬)としての忠誠心と保護本能が強い。
生まれつき他人に疑い深いがハンドリングに対しては従順でなくてはならず、特にショー・ドッグではそれが望まれる。
体長は体高よりも長く、10対9の割合である。トップラインは平らで胸は深く、筋肉質で適度な広さ。あばらはよく張っており、後方まで伸びているが、樽胴ではない。
 スカルは広く平らで、マズルは幅広く眼下部は充実しており中くらいの長さ。スカルとマズルのトップライン(横から見た上側のライン)は平行で、鼻はブラック。
目はオーバル(卵型)で中くらいの大きさ。色はダーク・ブラウン。耳は適度な大きさで大きいよりは小さい方が好ましい。噛み合わせはシザーズバイトで下顎も力強く、厚く、よく発達している。尾は十分な毛量で垂れている。付け根は適度に低く、尻部の傾斜の輪郭に沿いホックくらいまで届く。
前肢は足先まで丈夫な骨が伸びている。肩は頑丈で傾斜し、筋肉質である。大腿は長く幅広でよく発達している。歩様は自由かつしなやか。肩と前脚の動きは後肢の力強い推進力に調和している。肩や肘、パスターン、足が弱いもの、まっすぐな膝、カウ・ホック(X状肢勢)やボウ・ホック(О状肢勢)は重大な欠点となる。


ブルー

ブルー或いはブルーの斑、ブルーの小斑でなければならず、マーキングはあってもなくてもよい。許容されるマーキングは、頭部にあるブラック或いはブルー、タン・マーキングで、均等に散らばっているのが好ましい。前脚の中ほどまでタンがあり、フロントや胸、喉まで達し、顎にもタンがある。後肢のタンは後脚の内側と大腿の内側にあり、スタイフル(膝)の前側や、飛節から指趾の外側に向けてタンが広がっている。ボディにおいて、タンの下毛はブルーの上毛を通して見えない場合にのみ許容される。ボディにブラックのマーキングがあるのは好ましくない。


レッドの小班

レッドの小斑が下毛(ホワイトもクリームも許容されない)にも均等にちらばっていること。均等な頭部のマーキングが好ましい。ボディにレッドのマーキングがあるのは許容されるが好ましくない。



原産地オーストラリア
標準体重雌雄ともに15kg~22kg
標準体高雄46cm~51cm 雌43cm~48cm