• American Foxhound
  • アメリカン・フォックスハウンド

アメリカン・フォックスハウンドについて


この犬種の歴史は1650年イギリスからキツネ狩り用の猟犬が上陸したという記録から始まる。
1700年頃のアメリカでは、乗馬しながら猟犬の後についてキツネ狩りをすることが、上流階級の人々の娯楽として流行していた。この犬種は、イギリス、フランス、またはアイルランドから輸入された犬種を掛け合わせることで洗練され、1850年からはアメリカでのフォックスハウンドの血統がすべて記録されることになった。
イングリッシュ・フォックスハウンドよりも、体のラインが流線型となっているアメリカン・フォックスハウンドは、異なったいくつかの血統へと分かれていく。その中で最も有名になったのが「ウォーカー・ハウンド」。
この血統は「テネシー・リード」という名前の狩猟犬から誕生したとされている。犬の売買を生業とする商人が、シカ狩猟場から「テネシー・リード」と呼ばれていた1匹の狩猟犬を盗み出し、ジョージ・ワシントン・マフィンという人物に売り渡したのがきっかけといわれている。マフィン氏はこの犬を使って、より速く走るフォックスハウンドを繁殖させ、すばらしい走りを見せる優れた猟犬を何頭か誕生させることに成功する。その功績から後に彼は、「フォックスハウンドの父」と呼ばれるようになります。
この繁殖の流れは、ウォーカー兄弟によって詳細に記録されることになり、この犬たちは後にウォーカー・ハウンドと呼ばれるようになった。一般的に、走るスピードや忍耐力、ジャンプ能力、さらに、優れた嗅覚や、集団の一員として狩りをする能力を兼ね備えた集団狩猟犬が、フォックスハウンドの原型とみなされている。アメリカン・フォックスハウンドの登録数はそれほど多くないが、早くからアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)に登録されていた犬種のひとつ。登録頭数の低さがフォックスハウンドの人気と一致しないのは、多くのフォックスハウンドが集団の一員として活用され、猟師たちがAKC登録にあまり興味を示さないことが原因のひとつといわれている。こういった犬たちは、すでにフォックスハウンド専門の血統台帳に登録されており、なかでもチェイス社が発行している「国際フォックスハンター血統台帳」への登録が群を抜いて目立っている。このようにアメリカン・フォックスハウンドは、アメリカで“知る人ぞ知る”人気犬種だといえる。
賢く従順でとても活発的である。与えられた仕事を熱心にこなそうとする。猟犬の特徴としてよく吠える一面があるので家庭犬として迎えるのであればしっかりとした訓練が必要とされる。

頭部はかなり長い。後頭部はわずかにドーム状になっていなければならない。マズルはかなり長くてまっすぐ。
目は大きく、表情は優しい。色はブラウンもしくはヘーゼル。
耳の先端は丸みを帯びていて適度に低い位置に付いている。耳朶はきめ細かくてかなり幅広く、耳を立てる力はほとんどない。
喉はすっきりしていて皮膚のたるみはない。顎の下にわずかにシワがある。
背は適度に長さがあり、筋肉質。イングリッシュ・フォックスハウンドと比べると胸の深さの割りには、幅はない。

すべての毛色が認められる。




原産地アメリカ合衆国
標準体重雄:30~34kg 雌:30kg~34kg
標準体高雄:53cm~63.5㎝ 雌:53㎝~63.5cm