• American Staffordshire Terrier
  • アメリカン・スタッフォードシャー・テリア

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアのスタンダードについて


19世紀後半のイギリスから渡ったスタッフォードシャー・ブル・テリアを改良したものとされる。比較的大きな犬が好まれるアメリカでは、スタッフォードシャー・ブル・テリアにマスティフなどの大きな犬と交配させ、体が大きくなるように改良した。またスタッフォードシャ・ーテリアを選択交配し、闘犬として闘争心が強く力強い犬を作ろうとする人たちが作り上げたのがアメリカン・ピット・ブル・テリアである。 アメリカン・ピット・ブル・テリアとアメリカン・スタッフォードシャー・テリアの外見はたいへん似ている。19世紀後半まで、この2犬種は同じ犬種として扱われていた。しかし、20世紀になって闘犬が禁止されると、この犬種をペットとして飼いたいと考えた愛好家たちが、闘犬向きで攻撃的な性格をもつ個体を繁殖から取り除こうとする。その結果、計画的・選択的な繁殖により穏やかな性格を与えられたアメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、1972年にはこの犬種名で正式に公認されることになった。現在はこの長い名前を縮めた「アム・スタッフ」という愛称で呼ばれ、家庭犬として広く親しまれている。 闘犬の性質を強められた繁殖が続いているアメリカン・ピット・ブル・テリアは、現在もFCI(国際畜犬連盟)やAKC(アメリカン・ケネル・クラブ)など多くの国や機関で犬種としては公認されていない。
スタミナに富んで、勇敢で適応力と知性もある。防衛能力がとても高いので、家族に対しては愛情深く、危険に際しては身を挺して行動する。主人の呼び声ひとつで動きを制御できる服従心の強さが魅力。闘犬の攻撃性を排除されて繁殖されてはいるが、主人の目の届かないところでは、とっさに思わぬ行動をすることがある。力がとても強いのでより注意が必要。

体のサイズにふさわしい強靭さを備えている。
頭部は中くらいでスカルは広い。鼻の色はブラックで、頬は筋肉が際立っている。ダッドリィ・ノーズ(色素が欠乏した肉色の鼻)は欠点とされる。
目の色はダークで、丸くくぼんでいる。
耳は断耳してもよいが、していないほうがよいとされる。断耳していない場合、完全な垂れ耳はドッグショーにおいては減点される。
顎はしっかりしていて力強い。咬み合わせはシザーズ・バイト。
背はかなり低い。腰はやや狭い。胸は幅広く深い。

全ての毛色が認められる。
※ホワイトが80%以上のものや、ブラック&タン、レバーのものは望ましくはない。
原産地アメリカ合衆国
標準体重雄:18~23kg 雌:18kg~23kg
標準体高雄:46cm~48㎝ 雌:43cm~46cm