• Basenji
  • バセンジー

バセンジーのスタンダードについて


広く知られるようになったのは20世紀後半になってからだが、歴史的には非常に古く、一説には紀元前7000年~5000年頃にはすでに存在したとされている。古代エジプトの出土物にもよく似た犬の姿が描かれていることから、アフリカからエジプトのファラオへ贈り物として伝わったという説もある。この地には同じく古代犬種のファラオ・ハウンドもいて、外見上の類似点も多く、近縁であることも推測されている。
現代につながるバセンジーが発見されたのも、エジプトではなく中央アフリカ地域のことで、古代犬種であるバセンジーは、ほかの地域との交流が少ないアフリカの限られた場所で、純血を保っていた。
19世紀後半になると、バセンジーはイギリスやアメリカなどの国外へ何度も持ち出されようとしたが、最初はジステンパーにかかって全滅。以降もジステンパーにかかって多くのバセンジーが死亡した。加えて、バセンジーは年に1回しか発情をしないため繁殖はうまくいかず、1930年代になってようやくイギリスで、1940年代後半になってアメリカで、現在のバセンジーの基礎となる犬の育種が端緒につくことになる。
1930年代から始まったバセンジーの繁殖は、さかのぼるとたった12頭のバセンジーが祖先であり、さらにそのうち10頭は同じ3頭の祖先でつながっているという極めて濃い近親交配から生まれたものだっかせいで、後に繁殖されたバセンジーたちも遺伝的な疾患が起きやすい傾向が散見されるようになった。特に慢性腎不全を引き起こし死に至る「ファンコーニ症候群」は深刻な問題となっていた。 そこで1987年、遺伝子プールを広げるべきと考えたアメリカの繁殖者がアフリカにわたり、13頭の子犬を入手し、新たな系統での繁殖が始まった。それまでレッド&ホワイトが中心だったバセンジーの毛色も、この時に大きく広がることになった。
とても落ち着いており、家族に静かに寄り添うような愛情を示す。非常に潔癖。吠えないが無声ではなく、ヨーデルのような独特のハウリング音を出す。利口で独立心が強い。

軽快な体つき。とてもバランスのいい骨格で高貴なイメージをもつ。ハイ・オン・レッグ(短胴長肢)で常に冷静。
耳を立てているときには前頭部にしわができる。頭部の側面のしわは好ましいが、デューラップ(喉の下の皮膚のたるみ)ほど目立ってはいけない。ストップはわずかで鼻の色はブラックが好ましい。
目の色はダークでアーモンド形。ななめについている。
耳は小さく、とがっている。直立耳。
咬み合わせはシザーズ・バイト。
首はかなり長く、力強いが太くはない。肩にしっかり付いていて、頭部を堂々と掲げている。
背は短く平ら。あばらは深く、良く張っていてオーバル(卵型)。

ピュア・ブラック&ホワイト

レッド&ホワイト

ブラック&タン&ホワイト

タン&ホワイト

ブリンドル


胸や四肢、尻尾の先端にホワイトが入っていなければならない。ブリンドルは縞が濃いほど良いとされる。


原産地中央アフリカ(後援国:イギリス)
標準体重雄:10~12kg 雌:8.5kg~10.5kg
標準体高雄:42cm~44㎝ 雌:39cm~41cm