• Petit Basset Griffon Vendeen
  • プチ・バセット・グリフォン・バンデーン

プチ・バセット・グリフォン・バンデーンについて


フランス原産の猟犬で、その長い名前を省略して日本では「プチバセ」と愛称で呼ばれることの多い。 垂れ耳、短足でより知名度の高いバセット・ハウンドに似た体格をしているが、プチバセは中ぐらいの長さの粗い被毛で覆われている。そもそも‘バセット’はフランス語で「低い」の意味であり、プチバセもバセットハウンド同様、身を低くして獲物の足跡のにおいをかぎ取りながら追及する仕事を与えられていた。
また‘グリフォン’は「粗い」という意味、‘バンデーン’はフランスの地名となり、犬種名自体がこの犬の自己紹介のようになっている。
そんなプチバセの起源は16世紀頃に遡り、バンデーン地方は足場が悪くブッシュが生い茂る荒れた土地で、そこで猟犬として働くためには、しっかりとした足腰とタフな精神、身を守る剛毛が必要になる。そのような犬の作出を目的に、バセット・ハウンドや土着の猟犬を掛け合わせて生まれたのが「バセット・グリフォン・バンデーン」と考えられているが、実は19世紀までは比較的小さいサイズの「プチ」と、足が長くてやや体格の大きい「グラン・バセット・グリフォン・フォンテーン」の2タイプが混在していた。
1907年に犬種クラブができて標準書が作られた時も単にサイズが違うというだけの記述だったが、猟や飼育の目的によってサイズの違うことが重要視されるようになり、1975年には別の犬種に分けられることになった。
原産国フランスが、プチバセを海外に紹介し始めたのは20世紀後半になってからのことで、アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)に登録されたのも1990年と近年になって知られるようになり、日本でも少しずつ知名度が上がってきている。
熱心なハンターで勇敢。従順だが、意志が強く、前向きでへこたれない。家族には愛情深く接する。臆病な性格は欠点。

スカルはわずかにアーチしている。オクシパット(後頭部)の隆起はよく発達している。鼻の色はブラックだが、毛色がホワイト&オレンジの犬はブラウンでもよい。マズルの先端はスクエア。
目の大きさはかあり大きく、色はダーク。白めの部分は見えない。
耳は柔軟で狭く、きめ細かい。先端はわずかにオーバル(卵型)で、長い毛で覆われている。
口は十分なひげで覆われている。咬み合わせはシザーズ・バイト。
首は長く力強い。デューラップ(喉の下の皮膚のたるみ)はない。

ブラック&ホワイト

ブラック&タン

ホワイト&オレンジ

トライカラー

など。


原産地フランス
標準体重雄:11~18kg 雌:11kg~18kg
標準体高雄:34cm~38㎝ 雌:34㎝~38cm