• Belgian Shepherd Dog
  • ベルジアン・シェパード・ドッグ(グローネンダール/ラケノア/マリノア/タービュレン)

ベルジアン・シェパード・ドッグのスタンダードについて


ベルギーでは、1800年代終わり頃、タイプも様々で被毛がかなり異なる牧羊犬郡がいた。これを改善するために愛犬家達がグループを作り、キュアヘム獣医学校のアドルフ・リュル博士指導を受けた。そして1891年~1897年の間に正式に確立され、三種の被毛のバラエティーを持つ1犬種が認められた。
1963年にオーストラリアン・ナショナル・カウンシルがこの犬種を公認し、1980年にAKC(アメリカン・ケネル・クラブ)もこの犬種とスタンダードを公認した。
グローネンダール・・・ベルジアン・シェパードの中で最も陽気であり遊び好き。
           忠誠心が強く、飼い主に忠実で依存する傾向があるが、
           外部の人間に対しても温和に接することができる。

タービュレン  ・・・ベルジアン・シェパードの中では一番温厚で友好的な性格であり、
           世界的にその美しく可愛らしい容姿もあって家庭犬として人気のある種類です。
           シェパード種にしては珍しく他の犬に対しても愛情深く、
           友好的に接することができるので多頭飼いも可能。
           遊び好きで運動能力も高いので飼い主も一緒に参加する
           ドッグダンスやアジリティーなどを一緒に楽しむことができる。

ラケノア    ・・・やや警戒心が強く、飼い主や家族など愛情深くには接するが、
           しつけ次第でフレンドリーに接することも可能。
           マイペースで好き嫌いがはっきりしている面がある。しつけは短時間で集中してすること効果的で
           長時間続けてしまうと飽きる子が多い。
           慣れてくれば本来は大人しい性格で子供のいる家庭でも飼育可能。
           必要な運動量も沢山必要で、最低2~3時間の散歩が1日2回が理想。

マリノア    ・・・ベルジアン・シェパード・ドッグの中で番犬としても作業していた種類で
           勇敢さと頑丈な肉体を兼ね備えたベルジアン・シェパード。
           現在は警察犬や麻薬探知犬、軍用犬としても活躍している種類であり、
           ペット用に飼育されている頭数は少ない。飼い主とその家族に対しては、
           友好的に接するが他人に対しては臆病な面がある。
           運動能力が最も高く、自己判断能力に優れている。
頭部は高く掲げられ、過度にならない程度に長い。鼻はブラック。マズルはくさびを長くしたような形。目の大きさは中くらいでわずかにアーモンド形で斜めについている。色は褐色でダークであるほど好ましい。
噛み合わせはシザーズ・バイトだが、レベル・バイトも許容される。
ボディは力強く、重々しくはない。体長と体高はほぼ等しい。背と腰は短く、筋肉質。
四肢は前後ともに骨格はしっかりしているが重々しくはない。デュークロー(狼爪)は好ましくない。
攻撃的で臆病な性格やオーバーショットやアンダーショットの噛み合わせは失格となる。


グローネンダール

ブラック単色のみが認められる。
長毛で頭部や耳朶の外側、脚の下部の被毛は短い。前脚の後ろ側はフェザリング(羽毛状の飾り毛)がある。ボディの被毛はなめらか。


タービュレン

ブラックマスク(顔が黒いこと)で、フォーンにブラック・オーバーレイ(被毛の先が黒くなっていること)、あるいは淡いイエローにブラック・オーバーレイ。


ラケノア

フォーン。わずかなブラック・オーバーレイがマズルと尾に見られる。
粗剛毛。全体的に6㎝ほどの長さがあるが、マズルの上部、前頭部、脚はより長い。マズルには飾り毛がなければいけない。尾はプルーム(尾から垂れている長い飾り毛)を形成していなければならない。


マリノア

ブラック・マスクで、フォーンにブラック・オーバーレイ。
ボディの被毛は短く、尾と首回り、大腿の後ろは長い。尾の被毛は穂状だが、プルームは形成しない。
原産地ベルギー
標準体重雄25kg~30kg 雌20kg~25kg
標準体高雄60cm~66cm 雌56cm~62cm