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ボーダーコリ―のスタンダードについて


祖先は、8世紀後半から11世紀にかけてスカンジナビア半島を中心に発生した海賊が、英国に持ち込んだトナカイ用の牧畜犬だったと考えられている。その後、土着の牧羊犬あラフ・コリーの祖先犬と交雑し、19世紀末頃にはほぼ現在のタイプとなっていたといわれている。英国原産の牧羊犬の中でもっとも作業能力が高いといわれていたが、近縁のラフ・コリーほど優雅なスタイルや秀でた顔つきをしていなかったので、純血種としての認定が遅かった。
ドッグショーでワーキング・トライアルやオビディエンス・トライアルが実施されるようになり、この犬種が見直されることになり、1987年に国際畜犬連盟(FCI)に公認される。
「国境」「県境」の意味を持つボーダーという名前には、イングランドから見るとスコットランドは辺境であり、「辺境の牧羊犬」という意味がこめられている。
知能レベルが非常に高く、全犬種の中でNO.1を誇る頭脳である。動物的な知能というよりは、人間に近い知能を持っているといわれており、人間の子ども並み(2~3歳程度)の言語や理屈を理解するといわれている。そして粘り強く、大変従順で、重労働に耐えうる。鋭敏で注意深く、責任感がある。また聡明で、神経質でも攻撃的でもない。
スムースコートのタイプはやや神経質な性格の犬が多いといわれている。また、スムースコートはロングコートよりも高い運動能力をもつといわれている。

均整のとれたなめらかなアウトラインで、質の高さと優雅さ、完全なバランスを示す。またしっかりとした体躯構成は耐久性のある印象を与える。粗野なもの、痩せているものは好ましくない。
スカルは広く、オクシパット(後頭部)は目立たない。mずるは適度に短く頑丈である。ストップは明瞭。鼻はブラックが基本で、毛色がブラウンかチョコレートの場合はブラウン、ブルーの場合はスレート(濃いグレーがかったブルー)でもよい。
目はオーバル(卵型)で適度な大きさ。色は通常ブラウンだが、毛色がマールの場合は、両目や片目、目の一部がブルーでもよい。耳は直立耳か半直立耳で広く離れて付いている。顎は丈夫で咬み合わせはシザーズ・バイト。
筋骨たくましく、肋骨はよく張っていて胸は深く適度に広い。尾は付け根が低く、ホックに達する程度に長い。


ブラック&ホワイト

ブラックをベースに胸や首、腹部、四肢などに白地が混ざる毛色。日本で一番多く見かける毛色。


レッド&ホワイト

赤みがかった茶色が優しい印象を与える。比較的珍しい毛色だといわれている。


ブルーマール

グレーに黒いぶち模様が特徴。この場合の「ブルー」は、灰色に似た毛色を指す。大理石のように美しいカラーだが、遺伝子に「マール因子」という特徴的な要素をもつため遺伝的な病気を抱えることもあるため、繁殖は望ましくない。


トライカラー

ブラック&ホワイトにタンが入り、三色の毛色をもつ。タンのでる割合は少なく、顔や足に出てくることが多い。他にもチョコレート&ホワイトや、ブルー&ホワイトにタンが混ざったトライカラ―も存在する。


原産地イギリス
標準体重雄 22kg~24kg 雌 19kg~21kg
標準体高雄53cm~55cm 雌50cm~52cm