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ボクサーのスタンダードについて


原産国はドイツだが、直接の祖先は 原産国であるドイツおよび近隣諸国で何世紀にもわたって活躍したマスティフ系統の狩猟犬、ブレンバイザーとされていて、ブルドッグやグレート・デン、テリアなどと交配されて生まれたといわれている。ブレインバイザーと呼ばれていたボクサーの祖先は猟犬で、獲物に噛みついたなら離さないという強さが求められていた。 そのように獲物に食らいつく勇敢さや、強い顎、そして一度噛みついたら離さないというスタミナを持つ犬たちを選択して繁殖されてきたといわれている。
一方で、猟師たちに対する服従心を持っている優秀な犬の繁殖が、猟師たち自身により行われていたため、ブレインバイザーは、1800年代の中ごろからは、猟犬としてではなく、食用に飼育されいた家畜を警護する仕事をしていたとされている。そして、1800年代後半には、ブレンバイザーが雑種化していたことから、一つの犬種として統一する動きが起こり、このころに「ボクサー」という名前が付けられた、と言われている。
ボクサーのスタンダードは、それから10年ほど後に作成されて、1905年ごろに初めてドイツで公式の犬種として登録されるようになる。 ドイツで公式に登録される少し前に、アメリカにわたっていたボクサーは、アメリカンケンネルクラブに登録されていた。 そして、アメリカの軍用犬として、第二次世界大戦のころにも活躍していた。 終戦後にはペットとして飼われるようになり、現在でもアメリカではペットとして人気の犬種。
日本にボクサーが輸入されたのは、昭和初期で、ドイツから輸入されて、警察犬としても活躍するようになった。
ボクサーは、その耳やしっぽにも歴史があり、昔のヨーロッパでは、断耳や断尾をすることにより 狂犬病などの病気を予防できると信じられていた。 そして 元々は狩猟の時に役立たせるのが目的で交配されていたため、瞬発力や筋力を強めることにより 狩猟や外敵とのたたかいの際に怪我を防ぐために 断耳や断尾が慣習化されていたが、今ではヨーロッパなどを始め 多くの国では 断耳や断尾は禁止されている。
神経質ではなく、自信に満ち、穏やかで安定した性格。家族に対しては無邪気かつ忠実、従順で訓練は容易。見知らぬ者に対しては疑い深く、警戒心と勇敢さを発揮する。欲求も少なくきれい好き。嗅覚が鋭く、警察犬、伴侶犬および作業犬になれる才能をもつ。ボクサーは性格が最も重要であり、繁殖の際は十分に注意を払う必要がある。

中型で、なめらかな被毛をもつ頑丈な犬。コンパクトでスクエアな体つきで丈夫な骨格をもつ。筋肉がよく発達している。
頭部はボクサーらしい独特な外観を表す。マズルは可能な限り幅広く力強い。オクシパット(後頭部)はですぎない。鼻はブラックでわずかに上を向いている。
目は小さすぎず、色はダークで目縁もダーク。表情は活力があり、利口的に見える。
耳は適度な大きさで、スカルの最頂点の両側に離れて付く断耳された耳は高くつき、耳朶はあまり幅広くない。
咬み合わせはアンダーショット。
スクエアな体型をしていて背や腰は短くまっすぐで、引き締まった筋肉がつく。骨盤は長く幅広で、特にメスにおいて顕著である。胸は深く、肘まで達する。
尾の付け根は高め。断尾しなくてもよい。
アンダーショット以外の咬み合わせは失格となる。

フォーン         

ブリンドル


ブラックマスクが必須。白のブレーズが入っていることが好ましいとされる。
原産地ドイツ
標準体重雄:約30kg以上(体高約60㎝に対して) 雌:約25kg以上(体高約56㎝に対して)
標準体高雄:57cm~63cm 雌:53cm~59cm