• Cairn Terrier
  • ケアーン・テリア

ケアーン・テリアのスタンダードについて


イギリス・スコットランド原産のテリアたちは、もともと1つのテリアから作りだされた犬種で、その基礎となったテリアに最も近い姿が残っていると言われるのがケアーンテリアだとされている。
ケアーンテリアの土台になったテリアは、スコティッシュ・テリアと呼ばれていた。1873年になって、そこからとスカイ・テリアとダンディ・ディモントン・テリアに分かれ、スカイ・テリアはさらに15年後、ハードヘアード・テリアと分かれる。このハードヘアード・テリアから生まれたのがケアーン・テリアと黒いスコッチ・テリアである。
こうしてスコットランドからは、今日も世界中で愛されているテリアたちが生まれたが、小さな体で猟犬として、勇敢できびきびと働き、飼い主に忠実な気質はテリアたちに共通していた。 ケアーン・テリアは、祖先を思わせる素朴な風貌とキツネやウサギなどの小動物に対する強い猟欲が好まれ、農村部で飼育されてきた。 ケアーン・テリアがその名を与えられたのは1912年のことで、「ケアーン」とはスコットランドで「石積み」を指し、ケアーンテリアは仕事場の一つとして、石のすきまのネズミなどを追い出して捕獲していたことが由来。
時代が進み、ケアーンテリアたちは実猟の現場から遠ざかり、家庭犬やショードッグとして洗練されていった。しかし、この犬種の愛好家たちは祖先のテリアに近い素朴な姿を愛好したため、愛玩犬化したほかのテリアたちのように手を加えずに育種を続けている。 現代もケアーンテリアたちは、テリアらしい外見と気質を十分に保持している。。
活動的で勇ましく、大胆な印象。大変分かりやすいテリア気質。飼い主に対しては忠実だが、頑固な一面もある。気の強い面があるため、他人や他の犬とは相性を選ぶが、攻撃的ではない。

機敏で注意深く、作業能力に富んだ自然な風貌。
頭部は小さいがボディバランスと釣り合っている。ストップははっきりしていて、鼻の色はブラック。
目は中くらいの大きさで、色はダーク・ヘーゼル。広く離れて付いている。
耳は小さくとがっていて、立ち耳。
歯は大きく、顎は力強い。完璧な正しい歯並び。咬み合わせはシザーズ・バイト。
背は平らで中くらいの長さ。深いあばらで胸はよく張っている。
尾は短く、バランスが良い。被毛が豊富だが、フェザー(羽毛状の毛)ではない。
パッドは厚く丈夫である。薄い足や幅の狭い足、指趾の広がった足、長い爪は好ましくはない。

クリーム

ウィートン

レッド

グレー

ブラック

ブリンドル


ブリンドルはパピー~シニアまで何度も毛色が変化するといわれている。


原産地イギリス
標準体重雄:6~7.5kg 雌:6kg~7.5kg
標準体高雄:28cm~31㎝ 雌:28cm~31cm