• Welsh Corgi Cardigan
  • ウェルシュ・コーギー・カーディガン

ウェルシュ・コーギー・カーディガンのスタンダードについて


「ウェルシュ・コーギー」とひとくくりにされている犬には、紀元前から歴史のあるカーディガン種と、日本でも大変人気のあるペンブローク種の2つがある。同じようにイギリス・ウェールズ州を原産とする大変よく似た犬だが、その成り立ちや祖先犬はまったく違う。
カーディガン種は、ペンブロークと同じく、牧畜犬として働いてきたが、断尾の習慣がなく、尻尾のあることが普通とされてきた。 体格はペンブロークより大きく、茶色の単色と白の組み合わせに限るペンブロークと異なり、黒やブリンドルも認められている。
カーディガン種はペンブロークよりずっと早く、紀元前1200年頃と伝えられている。中央アジアのケルト人が、ヨーロッパを経由してイギリスにわたった時に連れてきた犬とされ、ダックスフンドと同じ祖先であるという説もある。
ペンブロークと同じウェールズ州の山間のカーディガンシャー地方で飼われていたものが、1925年頃にその存在が表面化し、1933年にジョージ6世がペットとして飼っていたことから、世間に広く知られるようになった。 この当時はまだ、ペンブロークもカーディガンも同じ犬種と考えられていた。同じウェールズ地方の犬ということもあり、両方を交配することもあったとされているが、体の大きさや毛色、尻尾の存在などで、同一の犬種標準で計ることが難しくなり、原産国であるイギリスのケネルクラブは1943年、別々の種類のコーギーとして登録することになった。 以降、日本も含め海外の多くの国で、ペンブロークとカーディガンは別々のコーギーとされています。
機敏で活動的である。油断のない性格で、利口で堅実。シャイではなく、攻撃的でもない。

頑健で、強靭。動きがよく、耐久力がある。体高に比較して体長が長く、キツネのような尾がボディに沿ってついている。
頭部は形も外貌もキツネのようでスカルは広い。鼻はわずかに突出しているが、決してとがっていない。鼻の色はブラック。
目はかなり離れて付き、中くらいのサイズ。色はダークか被毛に調和した色。毛色がブルー・マールの場合のみ、片目または両目がブルーまたはブルーの斑点のあるものが許容される。
耳は直立していて、身体のサイズと比較するとかなり大きい。
尾は適度に長い(地面に触れるか触れないかの長さ)キツネのような尾。
四肢は短い。足先は丸くきつく握られている。パッドはかなり大きく厚みがある。すべてのデュークロー(狼爪)は切除しなければならない。


どの毛色でもよいが、ホワイトが優勢であってはならない。


原産地イギリス
標準体重雄 11kg~17kg 雌 11kg~17kg
標準体高雄36.8cm~39.4cm 雌34.3cm~36.8cm

※体重は、サイズと均整がとれ、全体的なバランスが重視される