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ハリアについて


この犬種がどのようにして作出されたのかは、様々な説がある。
古代サザン・ハウンドとグレー・ハウンドを交配して生み出された犬種だという説もあれば、ブラッド・ハウンドとビーグルの血縁である、という説もある。 さらには、イングリッシュ・フォックスハウンドの小さい個体を選択育種した犬種である、という説もあるが、実際のところ詳細な点はわかっていない。
しかし、ジャパン・ケネル・クラブ(JKC)の通り、ハリアの持つ毛色や体型は、ビーグルやフォックスハウンドとの近い血縁である、ということは疑いようがないといえる。
実は、13世紀頃の文献にも登場するほど、とても古い犬種だとも言われている。 そして、ウサギ狩りをするために作出された犬種であることがわかっている。
小型の嗅覚ハウンドであるハリアは、群で行動して吠え立てながらウサギをハンターの方へ追いやる賢さが特徴で、ウサギ狩りに適した性格である。
しかし、より小型のビーグルが登場すると、ウサギ狩りは「ビーグリング(Beagling)」と呼ばれるほど、ハリアに取って代わるようになる。
野ウサギ狩りが衰退したことによって、頭数が減ってしまったことに加え、後には第一次世界大戦と第二次世界大戦の影響により、ハリアは絶滅の危機も経験する。 伝染病や食糧不足などによって多くのハリアが命を落としたそうです。 その結果、第二次世界大戦のあとにはなんと100頭ほどにまで数が減少した。 しかし、愛犬家たちによって、残されいていたハリアが集められ、犬種としての回復を遂げる事ができたとされる。 現在、原産国のイギリスだけでなく、アメリカやヨーロッパの国々で実用犬として、そしてコンパニオンドッグとして愛されている。
穏やかで争いを好まない。多頭飼いに向いている。外部からの侵入者には敏感で、番犬としても活躍できる。

スカルは適度な大きさで平ら。オクシパット(後頭部)の頂点はわずかに目立つ。
目の色はダーク。大きさは中くらいで、出目ではない。
耳はV字型で垂れ耳。
背はまっすぐで筋肉質。腰は頑丈でわずかにアーチしている。ひばら(側腹部)は太すぎず、巻き上がり過ぎてもならない。
尾は中くらいの長さ。
前脚はまっすぐで垂直。坐骨はかなり突出している。歩様はしなやかで確実。

あらゆる色調
ホワイトが多く、ブラックからオレンジまであらゆる色調をもつ。


原産地イギリス
標準体重雄:22~24kg 雌:20kg~22kg
標準体高雄:48cm~55㎝ 雌:48㎝~55cm