• Italian Greyhound
  • イタリアン・グレーハウンド

イタリアン・グレーハウンドのスタンダードについて


イギリスでは「IG」、日本では「イタグレ」と短く呼ばれている。
グレーハウンドを小型化した犬と考えられている。祖先であるグレーハウンドは、古代エジプト時代の壁画にそれらしい姿が描かれているなど、想像を越えるほど昔から人間の近くで暮らしてきた犬であると推察されている。
イタリアン・グレーハウンドも同じく古代エジプトのファラオの墓や紀元前のローマ遺跡から、よく似た犬が描かれた絵画や記録が存在していることから、同様に古い時代から存在したものと考えられている。
小型化されたイタリアン・グレーハウンドは、当初から愛玩犬として飼育されていたようで、エジプトから地中海を回ってトルコ、ギリシャに入り、紀元前5世紀ころローマにわたって、上流階級のペットとして飼育されてきた。
18世紀後半、イタリアン・グレーハウンドはさらに小さくするために近親交配が進んで、虚弱な体質になっていた。戦争の時代に入り上流家庭の飼育環境が不安定になってくると、気候の変化に弱いイタリアン・グレーハウンドは、少しずつ姿を消していった。
絶滅の危機を救ったのは、19世紀初頭にアメリカに渡っていたイタリアン・グレーハウンドたち。彼らをイギリスに残っていた個体と交配し、ようやく復活の途に着くことになり、1853年にイギリス・ケネル・クラブが発足した際には最初に登録された40犬種の1つとして、登録されるまでに至った。
繊細で感受性が強い。穏やかで優しい性格で、ストレスをためやすい面がある。

頭部は細長い形をしていて、幅は狭い。長さは体高の40%。
鼻の色はダークで、ブラック。マズルはとがっている。
目は大きく、表情豊か。奥まってもなければ、出目でもない。色はダーク。目縁は色素沈着している。
耳の付け根はたいへん高く、小さい。軟骨は薄く、折りたたまれている。
唇は薄く、引き締まっていて、咬み合わせはシザーズ・バイト。
首と頭の長さは等しい。円錐を切ったような形で筋肉質。
トップラインはまっすぐで、背から腰にかけてアーチしている。尻はかなり傾斜している。

ブラック

グレー

イザベラ


原産地イタリア
標準体重雄:最高5kg 雌:最高5kg
標準体高雄:32㎝~38㎝ 雌:32㎝~38㎝