• Lakeland Terrier
  • レークランド・テリア

レークランド・テリアのスタンダードについて


イギリスの湖水地方で生まれたテリアで、「フェル・テリア」や「バター・デール・テリア」などと別の名前で呼ばれていた。キツネ狩りのための猟犬としてはフォックス・ハウンドよりも古い歴史があり、作業系テリアとして最も古い時代に作られたのがレークランド・テリア。 もともとは農家などで、作物を襲うキツネやイタチなどの害獣を追い払うために飼われていた。しかし、猟が娯楽として発展すると、ペドリントン・テリアやフォックス・テリアなどを交配して、猟犬としての性質を高められることになった。また、同じ時代に生まれたウェルシュ・テリアは、レークランド・テリアと非常に多くの類似点があり、近縁種であると考えられていた。
19世紀の間、レークランド・テリアは猟犬としての性能をさらに高めようと、さまざまな犬との交配が試みた。しかし、20世紀になってからは犬種として固定化が計画され、1912年に改めてレークランド・テリアの名前が与えた。 1921年にはイギリスで正式に公認の犬種となり、アメリカにも輸出されるようになると1934年にはAKCアメリカン・ケネル・クラブにも公認犬種として登録された。
猟をスポーツとして行うアメリカでも、当初は作業犬として働くことが多かったレークランド・テリアでしたが、1967年、1頭のオスのレークランド・テリアChampion Stingray of Derryabahが原産国イギリスの伝統あるドッグショー「クラフツ」と、同じ年にアメリカで行われた全米チャンピオンを決めるドッグショー「ウェストミンスター・ケネル・クラブ」の両方でベスト・イン・ショー(すべての出展犬の中で最優秀)を獲得し、レークランド・テリアは一躍、有名になった。
必ずしも家庭犬向きではないレークランド・テリアは、その後も大流行となることはなかったが、「ワンマンズ・ドッグ」のテリア気質を愛する人たちの手によって、現在も地道に飼育・繁殖が行われている。
陽気で、恐れを知らない。常に期待を膨らませており、勇敢かつ友好的で自信に満ちている。鋭い表情をしている。

力強い体格で、均整がとれており、丈夫さを誇示している。
スカルは大きくどの角度から見てもスクエア。スカルの円周は体高に等しいとされている。マズルはとがらずスクエア。
目の色はダークもしくはヘーゼルで大きさは中くらい。明るい色やイエロー・アイ(色素の薄い黄色い目)は非常に好ましくないとされる。
耳はV字型に折れていて、付け根は幅広く高く付く。ローズ・イヤー(耳を後方に寝かせ折りたたむ小さな垂れ耳)は非常に好ましくないとされる。
咬み合わせはレベル・バイト。わずかなアンダーショットは許容ではあるが、好ましくはない。
首は中くらいの長さで非常に筋肉質。
背は短くまっすぐで、コンパクトな外観だが、動きの妨げになるほど短くはない。ローチ・バック(背線が湾曲した背)やスウェイ・バック(背線のたるんだ背)は非常に好ましくない。
尾は高い位置に付き、付け根は強く、先細りしていて、ホックに達する。クランク・テイル(屈曲尾)は非常に好ましくない。
腰は幅広く筋肉質で、ひばら(側腹部)は非常に深い。後脚は筋骨たくましく、下腿はよく発達している。

ブルー

ブラック

レバー

ブラック&タン

ブルー&タン

レッド

ウィートン

レッド・グリズル


原産地イギリス
標準体重雄:7.7kg 雌:6.8kg
標準体高雄:37㎝を超えてはならない。 雌:37cmを超えてはならない。