• Large Munsterlander
  • ラージ・ミュンスターレンダー

ラージ・ミュンスターレンダーについて


この犬種は1800年代中ごろ、ドイツ国内における狩猟法の改正に伴い、猟犬に対する需要が急速に高まったタイミングで生み出されたとされている。
基礎となった犬としては、ドイツにおいて中世の時代から育種されてきた「ヴァクテルフント」(Wachtelhund)や「ストゥーベルフント」(Stoberhund)と呼ばれる鳥猟犬が用いられたと考えられている。特に、ドイツ北部にあるミュンスター地方において育種されていた長毛のスパニエルが血統に大きな影響を与えた。
 1900年代になると、それまで長毛を専門に扱っていた犬種クラブがブラック系統を血統から除外することを決めたため、ブラック&ホワイトは別の犬種クラブ(ブラック・アンド・ホワイト・ミュンスターレンダー・ポインターの純血繁殖のクラブ)が繁殖を担当することになりました。1912年に新設されたクラブは小柄なタイプを専門に扱うようになり、スモール・ミュンスターレンダーを犬種として独立させた。1919年に設立された別のクラブは、ミュンスター地方西部やザクセン州南部の血統を元にして中~大柄のタイプを繁殖するようになり、ラージ・ミュンスターレンダーを犬種として確立させた。
多才で、多目的に役立つ鳥猟犬。従順でしつけにはよく反応する。神経質ではなく活発な性格。

頭部は細長い。鼻の色は際立ったブラック。マズルは強く長く、十分に発達している。
目の色はダークであればあるほど好ましい。
耳は幅広で先端は丸みを帯びている。
咬み合わせはシザーズ・バイト。
首は筋骨たくましく力強い。
キ甲は中くらいの高さで長く付いていて、筋肉が発達している。背は短くしっかりとしていて、まっすぐ。腰はよく発達した筋肉で保護されている。
尾は水平に保持しているか、わずかに高い位置で保持する。
前脚はまっすぐで、頑丈。十分に筋肉が付いている。肩甲骨と肋骨はしっかり密接している。前足にはデュークロー(狼爪)があるが、後足は切除する。
色の薄い鼻は失格となる。

ホワイトにブラックの斑

ブルー・ローン
ブルーの地色にホワイトが細かく混ざった被毛。


原産地ドイツ
標準体重雄:約30kg 雌:約30kg
標準体高雄:58cm~67㎝ 雌:56㎝~65cm