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マスティフのスタンダードについて


マスティフの起源は正確には定かでない。2700年前のバビロニア発祥説、3000年前のエジプト発祥説、3100年前の中国発祥説など、様々な説がある。
 イギリスでのマスティフは番犬としての歴史が長く、農場を害獣から守るために飼育が義務付けられていた時代もあったほどといわれている。13世紀頃から19世紀頃までは、牛と犬を戦わせる「ブルベイティング」や熊と犬を戦わせる「ベアベイティング」などの見世物が大流行し、1835年に犬を用いた闘技が禁止されるまで、マスティフはその対戦相手として使われていた。 現在のマスティフは、アジアにいた大型犬がアッシリア、ペルシャ、バビロニア、エジプト等を経てイギリスに伝わり、改良されて2000年以上を経た犬種だといわれているが、イギリスのピアーズ・リー卿が飼っていたマスティフの血も受け継いでいると言われている。この犬は1415年、リー卿がフランス北部のアジャンクールの戦いで負傷した際、何時間もの間主人を敵から守り続けたという犬で、その後このマスティフは、ライム・ホール(リー家が代々所有している屋敷)で暮らすマスティフの第1号となり、現代のマスティフにも影響を及ぼすこととなったといわれている。  マスティフの犬名は、力強いを意味する「マスティー」に由来するという説や、古代ローマ語で「手なづける」を意味する「mansuetus」に由来するという説などがある。
大きくて力強く、バランスがとれている。威厳と勇敢さを兼ね備えている。落ち着いていて、主人に対しては愛情深く、護衛能力も持ち合わせている。

頭部のアウトラインはどの角度からみてもスクエアである。ボディは幅広く、力強い構成になっている。サイズは大きく、体躯構成の釣り合いが取れていることが重視される。
スカルは耳同士の間が広く、平らなカーブを描く。額には溝がある。こめかみと頬の筋肉はとても発達している。顔及びマズルは短く、目の下は幅広い。
目は小さく、離れて付いていて、色はヘーゼル・ブラウンだが暗色なほど好ましいとされる。瞬膜は見えてはならない。
耳は小さくて薄い。スカルの一番高い位置に付いている。
咬み合わせはレベル・バイト、もしくは下の切歯が上の切歯より前に突き出しているが、口を閉じているときにはわからない程度。
首はわずかにアーチしていて、かなり筋肉質である。
胸は幅広く、深い。肋骨はアーチを描いており、よく張っている。背と腰も幅広で筋肉質。とくにメスにおいては平らで、非常に幅広。

フォーン

アプリコット・フォーン

シルバー・フォーン

ダーク・フォーン・ブリンドル


どの毛色においても、マズル、耳、鼻、目の周りはブラックで、両目の間の部分も上に向かってブラックである。


原産地イギリス
標準体重雄 約75kg 雌:約75kg
標準体高雄:76cm以上 雌:70cm以上