• Neapolitan Mastiff
  • ナポリタン・マスティフ

ナポリタン・マスティフのスタンダードについて


イタリアンマスティフとも呼ばれ、古代ローマ時代に戦争や見世物に使われた大型犬を祖先とし、イタリア南部で発展を遂げた犬種。 紀元前4世紀頃、従来の大型犬にインド産の短毛種を掛け合わせ「Molossus」と呼ばれる犬種を作出し、戦争やコロッセウムにおける闘犬などに用いられた。紀元前54年にローマがイギリスを統治すると、この「Molossus」はその土地にいた大型犬とも交雑し、現在のナポリタンマスティフの原型が出来上がったと考えられる。その後、何世紀にもわたって、イタリア南部に暮らす人々がこの大型犬の繁殖を繰り返し、巨大な体やたるんだ皮膚などの特徴を守ってきたが、この背景には番犬としての活躍を期待してわざと醜くて警戒心の強い犬を作り出したという事情があると言われている。第二次世界大戦後は絶滅の危機に陥るが、1948年、イタリア人画家であり、ナポリタンマスティフの父といわれている、ピエロ・スカンジアーニが犬舎を設立し、血統の維持に尽力し、それと同時にスタンダードの作成を行った。その結果、1949年には「Italian Kennel Club」(イタリア犬種協会)とFCIで公認され、1970年代になるとスタンダードが改定されてヨーロッパやアメリカにまで広まる。2004年にはAKCでワーキンググループとして公認される。
落ち着きがあり、とても誠実。自分のテリトリーと、その住人を護衛し、常に油断がない。利口で高貴かつ堂々としている。

大きく重量感があり、恰幅のよい犬種。
頭部は短く、大きい。スカルの長さは体高の約10分の3である。ストップははっきりしていて鼻の色は被毛の色に同調する。
唇は肉付きがよく、分厚く量感に富んでいる。咬み合わせはシザーズ・バイトもしくはレベル・バイト。アンダー・ショットがめだち過ぎるのは重大な欠点となる。
首は短く、筋肉が発達している。下部の端は ゆったりとした皮膚で覆われていて、よく分かれたダブル・デューラップ(左右に分かれた喉の下のたるみ)になっているが、過度ではない。
ボディは分厚く豊富でゆるんだ皮膚が全体を覆っている。
尾は通常、全体のおおよそ3分の2ほどの長さを残して断尾する。

ブラウン

フォーン

グレー

ブリンドル




原産地イタリア
標準体重雄 60~70kg 雌:50kg~60kg
標準体高雄:65cm~75㎝ 雌:60cm~68cm