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ペキニーズのスタンダードについて


原産国は中国で、中国語では「ジンパ(京巴)」と呼ばれている。
チベタン・スパニエルが祖先犬と考えられており、ペキニーズの最古の記録は8世紀ごろになるが、犬種としての成り立ちはそれよりさかのぼる紀元前と推測されている。
祖先犬であるチベタン・スパニエルは、仏教への信仰が厚いチベット原産の犬で、チベットの寺院で僧侶によって繁殖、飼育されてきた犬。「釈迦はその偉大な力により、どう猛な獅子をも服従させる」と考えていた仏教、ラマ教は、獅子に似た犬となるよう改良したペキニーズを獅子犬とした。この神聖な獅子犬は、皇帝と皇族以外による飼育を禁じられ、禁を犯して持ち出した者は死刑になったとも伝えられています。
そうしてペキニーズは宮廷外への門外不出として大切に扱われ、西太后が定めたと言われるスタンダードに沿って、宮廷内のみで繁殖が行われていた。
しかし1860年のアヘン戦争に負けた西太后は、5頭のペキニーズを残し宮殿を離れることとなった。それをイギリスの軍人が持ち帰り、ビクトリア女王に献上した。1893年に初めてドッグショーに出陳、その愛嬌のある姿が人気となり、やがて世界中に広がることとなった。 神聖な獅子犬であるペキニーズには魔よけの力があるとされて、皇族の葬儀では柩を率いて墓へ先導するという役割が与えられていた。 1911年、西太后の葬儀が行われた時も、モータンという名前のペキニーズが棺を墓まで先導したことは有名な話である。
鋭敏で利口。独立心が強く主人に依存することはない。猫のような性格といわれることがある。勇敢で負けず嫌いだが、誇り高く、ケンカを自ら売りに行くことはない。

頭部はかなり大きく、幅広い。スカルは平らでドーム状ではない。ストップははっきりしている。
鼻は短すぎず、幅広。色はブラック。鼻の上にわずかなシワがあり、このシワによって目や鼻が覆い隠されたり悪影響をおよぼされたりしてはいけない。過度のシワは重大な欠点となる。
目はくっきりしていて、大きすぎず、形は丸い。色はダーク。
耳の形はハート形で、頭部に沿って保持される。長くて豊富な被毛に覆われている。
唇は平らで、歯や舌が見えたり、明瞭な下顎を覆い隠すような唇であってはならない。下顎は頑丈である。
首は太く、比較的短い。
ボディは比較的短く、ウエストはよく締まっている。
尾の付け根は高く、しっかりと掲げられている。長い飾り毛がある。
歩様は典型的にゆったりしていて、前脚の動きは威厳のあるローリング歩様(ボディが横揺れする歩様)。

あらゆる色とマーキングが認められる


原産地中国(後援国:イギリス)
標準体重雄 上限5kg 雌:上限5.4kg
標準体高雄:20㎝~25㎝ 雌:20㎝~25㎝