• Peruvian Hairless Dog
  • ペルービアン・ヘアレス・ドッグ

ペルービアン・ヘアレス・ドッグのスタンダードについて


この犬は中国人が移住してきた時期(ペルーでドン・ラモン・カスティージャ大統領が、黒人奴隷制廃止の法を施行した直後の時期)に同国に持ち込まれたと考えられている。一方、アフリカ大陸に生息していたヘアレス・ドッグを伴ってアメリカ大陸に渡った遊牧民がペルーにもたらしたとも推測されている。この他にも、人と犬がベーリング海峡を渡ってアジアからアメリカへ移住したことと関係があるとする説もあり、明確には分かっていない。
だがこれらとは全く無関係に、様々な前インカ文明の陶器に見られる描写などの確かな証拠もある。多くの場合、ヘアレス・ドッグはピューマ、ヘビ、ハヤブサの代わりに描かれており、これは特にチャンカイ文化において際立っている。これらの陶器から判断すると、ヘアレス・ドッグは前インカ時代の紀元前300年から紀元後1460年の間に現れたと考えることができる。日本ではとても希少で、ジャパン・ケネル・クラブには2003年に7頭が登録されているのみ。
気品があり、飼い主に対しては愛情深く接する。快活で知的。警戒心に富んでいて他人に対しては慎重で、打ち解けるまで時間がかかるといえる。よい番犬となる。

優雅でほっそりとした体形で、スピード感と力強さを感じさせられる。特徴としてボディ全体に被毛がないこと。
スカルは幅広で頭部は鼻先に向かって先細る。ストップはほぼ分からない程度にある。鼻の色はブラック。
目の大きさは中くらいで、ややアーモンド形。色は皮膚の色に応じる。
咬み合わせはシザーズ・バイト。顎はあまり発達していないので、歯並びは不完全なことがほとんど。
首の長さは頭部とほぼ同じ。しなやかで、適度に筋肉が付いている。デューラップ(喉の下の皮膚のたるみ)はない。
ボディ全体の皮膚はなめらかで、弾力がある。ピンクの斑があってもよい。尾は断尾してはならない。
パッドは頑丈で、暑さに強い。指間の皮膜はよく発達している。

様々な単色
ヘアレスなので被毛はあってはならない。頭部や足、尾の先端の被毛の名残りは許容される。


原産地ペルー
標準体重(3サイズ)※雌雄ともに小型:4kg~8kg
中型:8kg~12kg
大型:12kg~25kg
標準体高(3サイズ)※雌雄ともに小型:25㎝~40㎝
中型:40㎝~50㎝
大型:50㎝~65㎝