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プーリーのスタンダードについて


プーリーの起源は、1000年以上前に中近東の遊牧民(マジャール族)によってハンガリーに持ち込まれた犬だとされている。プーリーとコモンドールは極めて類似した外観を有しているが、プーリーの方が作業意欲旺盛でテリアの気質も兼ね備えており、水中でリトリバーとしても才能を発揮し、特に牧羊犬として優秀。牧羊犬としてのプーリーは、群れから離れた羊を見つけると羊の背に飛び乗り、背を引っ掻いたり首筋を噛み、方向をコントロールして群れに戻すという芸当もこなす。
 プーリーは毛色や毛質を除けばチベタンテリアとの類似点が多く、血縁関係があることを示唆している。またその性能や体形から、プードルの基礎犬ではないかという意見もある。
17世紀以降、ハンガリーでは西欧民族の流入によってフランスやドイツの牧羊犬とプーリーとの交雑が進み、「プーミー」という犬種が盛んに作出されたが、これにより、純粋なプーリーの個体数が激減し、一時は絶滅に近い状態となったこともある。しかし1912年にプーリーの復元プログラムが実行されてからは徐々に数も回復し、1915年には最初のスタンダードが制定された。当初は大きさによって4種類に分類されていたが、次第に簡素化が進んで現在のサイズに固定され、1936年にはアメリカのAKCでも公認されている。

活き活きとしており、子供が好きという一面もある。学習能力が高く、優秀な番犬になる。ドッグ・スポーツに向いた体つきをしている。

中型でしっかりした体躯構成である。全体的に筋肉質で、骨量は軽すぎない。体全体がカールや縄状になった豊富な被毛で覆われている。
頭部は被毛により前から見ると丸く見え、横からみると楕円形に見える。鼻はどちらかというと小さく、色はブラック。
耳はV字型の垂れ耳で、先端は丸みを帯びている。
咬み合わせはシザーズ・バイト。唇の色素は濃い
首は筋肉質で中くらいの長さ。豊富な被毛で覆われている。
ボディのトップラインはまっすぐ。背、腰は筋肉質
尾は尻に沿って掲げられた、フラット・カール(巻き上げられて背線に背負った尾)。
爪はブラックかダーク・スレート・グレー(暗い青灰色)。


ブラック

またブラックにサビ色やグレーの影がわずかにはいっているもの。


フォーン

はっきりしたブラック・マスクのあるもの。


パール・ホワイト(プラチナブロンド)

ラセット・ゴールド(レディッシュ・ブラウン)がはいっていないもの


原産地ハンガリー
標準体重雄 13kg~15kg 雌 10kg~13kg
標準体高雄39cm~45cm 雌36cm~42cm