• St.Bernard
  • セント・バーナード

セント・バーナードのスタンダードについて


犬種名は、彼らを育んだ聖ベルナール(Saint Bernard)僧院を英語読みしたものである。
セントバーナードの先祖犬は、ローマ帝国が連れていた軍用犬のモロシアン犬とされている。 モロシアン犬がこの地に入ったのは紀元2世紀頃と推定されてるが、当初は番犬として飼われていたとされている。 数少ない山中の農家などに飼育され使役犬として働いていたが、17世紀頃、深い雪中でもひるまずに進む体力や勇気、軍用犬として身に着けた探索能力が認められ、改良が進む。この頃の聖ベルナール僧院へ寄贈された犬たちが、現在のセントバーナードの基礎となった。 そこでセントバーナードは救護犬の仕事を与えられ、20世紀までに2000人以上の遭難者を救護してきたと伝えられている。
セントバーナードが海を渡ってイギリスに入ったのは19世紀始め頃で、セントバーナードはこの頃、絶滅の危機を迎えていた。長い間、狭いエリアの限られた個体で近親繁殖を繰り返していたことから、重い遺伝性疾患で長く生きられない犬が続いたためである。そこで、ニューファンドランドとかけあわせることによって、存続することができた。 そして19世紀半ば、当時イギリスで活躍していた画家ランドシーアの手によって、遭難者を救助する2頭のセントバーナードの絵が描かれ、この犬種の知名度と人気が高まることになる。
生まれつき人懐っこく、温和で辛抱強く優しい。自分で考える力があり、責任感が強い。時に頑固な一面もある。

頭部は力強く、表情は豊かである。スカルは力強く、わずかに丸みがある。鼻の色はブラックで、幅広でスクエアな形をしている。マズルは短い。
目は中くらいの大きさで、色はダーク・ブラウンからナッツ・ブラウン。人懐っこい表情である。
耳は中くらいで幅広く、よく発達している。
唇の色素は黒い。咬み合わせはシザーズ・バイトもしくはレベル・バイト。
ボディはバランスがよく、筋肉が発達している。肋骨はよく張っているが、樽胴ではない。
尾は長く、ホックまでに達する。重々しい。
デュークロー(狼爪)は動きに影響を与えないかぎりは許容される。

ホワイト
地色のホワイトにレッド・ブラウンの斑、またはブランケット(胴体を覆う大きな色)がある。イエローよりのブラウンや、レッド・ブラウンにわずかなブリンドルが入ったものも認められる。


原産地スイス
標準体重雄 50~91kg 雌:50kg~91kg
標準体高雄:70cm~90㎝ 雌:65cm~80cm