• Tibetan Terrier
  • チベタン・テリア

チベタン・テリアのスタンダードについて


2000年ほど前からチベットのラマ僧院で神聖なる犬として繁殖されてきたと言われていたが、確かな起源は分かっていない。僧侶たちは、この犬を売ることと災厄の到来とを同等視していたため、長らく辺境の地から外に出すことはなかった。
 そんなチベタン・テリアが世に出るようになったのは1920年からである。チベットとインドの国境付近で内科医として務めていたA.グリーグ医師はこの犬種に魅入られ、繁殖に努めるようになった。
1920年代中頃、故郷であるイギリスに帰った医師は、後に犬舎として有名になる「Lamleh Kennel」を設立してチベタン・テリアの育種に努め、1937年にはイギリスのケネル・クラブでの認定をうける。1950年代になるとアメリカに渡り、約20年後の1973年にはアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)でも公認された。  チベタン・テリアの犬名は、名前にテリアと入っているがテリア種ではなく、サイズがただ単にテリアと同サイズだったため慣習的に呼ばれているだけである。
愛嬌があり、気立てがよい。忠実なコンパニオン・ドッグ。理解力があり、勇ましい。他人に対してはやや警戒心を示す。

頭部は豊富な被毛に覆われていて、目の上に覆いかぶさるように垂れている。
下顎には誇張し過ぎない程度のわずかなヒゲがある。スカルの長さは中くらい。
鼻の色はブラックでマズルとスカルの長さはほぼ等しい。頬骨はカーブしているが、盛り上がってしまうほど発達し過ぎてはいけない。
目は丸く、大きい。出目でもなく、奥まってもいない。色はダーク・ブラウン。目縁はブラック。
耳はV字型をしていて、大きすぎない。
咬み合わせはシザーズ・バイト。または逆シザーズ・バイトも許容される。
ボディは筋肉が発達していて、力強くコンパクト。体長と体高は等しい。
尾の長さは中くらいで、付け根はかなり高い。豊富な飾り毛がある。先端のねじれは許容される。

ホワイト

ゴールデン

クリーム

グレー

スモーク

ブラック

パーティ・カラー

トライカラー


チョコレートとレバー以外の毛色は許容される。


原産地チベット(後援国:イギリス)
標準体重雄 8kg~14kg 雌:7kg~13kg
標準体高雄:35.6㎝~40.6㎝ 雌:雄よりわずかに小さい