• West Highland White Terrier
  • ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアのスタンダードについて


「ウェスティー」という愛称で、日本でも親しまれている。その歴史は意外に新しく、犬種として登録されたのは20世紀になってからのことである。
ウェスティーの先祖に当たるのは、イギリス・スコットランド地方で飼われてきたテリアたちで、スコティッシュ・テリア、ダンディ・ディンモント・テリア、ケアーンテリア、スカイ・テリアやその交配から生まれた犬たちだったとされる。
直接的には、スコティッシュ・テリアやケアーン・テリアから時々生まれる白色の個体を選び、固定したものがウェスティーの起源と考えられている。そして、この選抜繁殖を行なったブリーダーが住んでいた土地の名前から「ポルタロッチ・テリア」と呼ばれるようになった。
ボルタロッチ・テリアはその後、アメリカに渡って「ローズニーズ・テリア」という名前に変わり、AKC(アメリカン・ケネル・クラブ)登録の翌年には、現在の「ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア」の名前に改名された。
アメリカでは当初、ケアーン・テリアとウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの交配が行われていた。本来は別の色の犬から生まれてくる白い犬は、虚弱体質のものも多く、犬種の健全性を保つために必要な措置であったが、1917年には犬種が固定され遺伝疾患のリスクが低下したと判断され、以降は完全に別の犬種として扱われて、ケアーン・テリアとの交配を禁じられた。
家族に対しては陽気で活発、好奇心旺盛だが、他人や知らない動物などには警戒心を示すので、番犬にも向いている。 勇敢で負けず嫌いな典型的なテリア・キャラクター。信頼できる者には忠誠心をもつと同時に甘えん坊でわがままな面もある。しかしそこを魅力と感じる愛好家も多い。

スカルはわずかにドーム状で、マズルよりも長い。ストップははっきりしている。目の上には骨張った隆起があり、わずかに目を覆う。
鼻の色はブラックでかなり大きい。前方に突き出してはいない。
目は広く離れて付いていて大きさは中くらい。色はダークなほどよい。明るい色は非常に好ましくない。
耳は小さく直立している。先端はとがっていて耳と耳の間隔は離れすぎず、近すぎない。被毛の多すぎる耳は非常に好ましくない。
顎は力強く、平ら。体の割りに歯は大きく、咬み合わせは正しい歯並びのシザーズ・バイト。
ボディはコンパクトで背は平ら。腰は幅広で力強い。
四肢は短く筋肉質。まっすぐや弱々しいホックは非常に好ましくない。パッドの表面および全ての爪の色鼻の色はブラックが好ましい。

ホワイト




原産地イギリス
標準体重雄:7~10kg 雌:7kg~10kg
標準体高雄:約28㎝ 雌:約28cm