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ウィペットのスタンダードについて


グレーハウンドを祖先犬とするハウンドドッグである。
19世紀前半までのイギリスで、畑を荒らすウサギや小動物を追うために、グレーハウンドを土台に小型の犬を交配して作られたと考えられている。
この頃のイギリスでは、ブル・ベイティング(複数の犬をけしかけて牛を倒す見世物)や闘犬が流行していて、その影響を受け、囲いのあるスペースにウサギを閉じ込めて犬に追わせるゲームが始まることとなる。1835年、動物愛護のため闘犬やブル・ベイティングが禁じられると、ウサギを仕留めるゲームの代わりに、犬同士を競争させるドッグレースに関心が移った。 このドッグレースの評判は外国にも伝わり、アメリカへはマサチューセッツ州の農家がドッグレースのために輸入したのが最初であったとも伝えられています。
単に早いだけでなく猟犬の性質も必要になるため、マンチェスター・テリアなどいくつかのテリアを交配に導入し、現在のウィペットにほぼ近い形になった。 そして1891年、イギリス・ケネル・クラブに登録されることになった。
前足と後ろ足をそれぞれ揃えて、全身を鞭のようにしならせ、飛ぶように走る美しい姿が印象的なことから、競走馬に鞭(whip)を入れることになぞらえて、この名がついたと伝えられています。
たいへん静かで冷静。ほとんど吠えることはない。家族に対しては愛情深く接する。他人や他の犬に対しても攻撃性が低い。社交的で争いを好まない。

頭頂は平らで、スカルは長細い。ストップはわずか。
鼻の色はブラック。毛色がブルーのものに関してはブルーがかった色である。ホワイトやパーティ・カラーのものに関してのみ、バタフライ・ノーズ(ダークな鼻に肉色の斑か点があるもの)が許容されるが、完全に色素欠乏したものは許容されない。
目の形はオーバル(卵型)。
耳はローズ・イヤー(耳を後方に寝かせ折りたたむ小さな垂れ耳)。見事な手触り。
咬み合わせはシザーズ・バイト。
首は長くて筋肉質で、上品なアーチを描いている。
背は幅広く、堅く引き締まっている。やや長めで、腰の上に優雅なアーチを描いている。
尾に飾り毛はない。動いているときは上向きに繊細なアーチを描いている。
前脚はまっすぐで垂直に付いている。フロントは幅広すぎない。後肢は十分なアンギュレーション(骨格の結合部分の角度)があり、強力な推進力を生みだす。

全ての毛色が認められる


原産地イギリス
標準体重雄 9kg~13kg 雌:9kg~13kg
標準体高雄:47㎝~51㎝ 雌:44㎝~47㎝