• Wire Fox Terrier
  • ワイアー・フォックス・テリア

ワイアー・フォックス・テリアのスタンダードについて


イギリス原産の猟犬で、大変古い歴史がある犬とされている。 初期の頃には害獣となる小動物を追い払う仕事をしていたが、キツネ狩りに使われるようになって、フォックス・テリアと呼ばれるようになった。 毛質の違いから、ワイアー以外に短毛のスムース・フォックス・テリアも存在するが、歴史的にはスムースの方が古く、19世紀半ばごろにスムース・フォックス・テリアがドッグショーに出展され、さらに20年ほど経ってからワイアー・フォックス・テリアの存在が認められるようになった。 当初のワイアー・フォックス・テリアは、ブラック・アンド・タン・ワイアーヘアード・テリアやウェルシュ・テリアなどが基礎となっていたため、ブラックやブラウン、タンをベースにした毛色だったため、キツネ狩りの猟で働くようになると、誤射されることがしばしばあった。一方、スムース・フォックス・テリアはブラック&タンのマンチェスター・テリアのほかに、ホワイトがベースのブル・テリアを基礎にしていたため、スムース・フォックス・テリアとワイアー・フォックス・テリアを交配して、白い毛色が優勢になるように育種をしたとされているため、ワイアー・フォックス・テリアの方が、スムース・フォックス・テリアよりも犬種登録が遅れることになった。 ワイアー・フォックス・テリアは1885年にはアメリカに渡って登録され、第二次世界大戦後には大人気の犬種となる。
注意深く、好奇心旺盛なので、常に何が起きるのかとワクワクしている。頑固で負けず嫌いだが主人には愛情深く、従順な典型的なテリア・キャラクター。

活動的で、活き活きしている。小さな体にしっかりとした骨量と力を備えている。
 スカルのトップラインはほぼ平だが、わずかに傾斜している。ストップはわずかに見える。ディッシュ・フェイス(鼻筋が反って皿状になった顔)やダウン・フェイス(ディッシュ・フェイスとは逆に、スカルから鼻先まで下に傾斜したマズルを持つ顔)にはならない。鼻の色はブラック。
目の色はダークで大きさは適度な大きさ。形は丸い方が良い。明るい目の色は欠点となる。
耳は小さく、V字型で適度に厚みがある。きれいに折れており、折れ目はスカルのトップラインよりかなり上で立ち耳。 チューリップ・イヤー(半直立耳などが直立し、縁が著しく曲がった耳)や、ローズ・イヤー(耳を後方に寝かせ折りたたむ小さな垂れ耳)は欠点となる。
咬み合わせは正しい歯並びの欠歯のないシザーズ・バイト。過度に骨張った顎や筋肉の発達した顎は好ましくはない。
首はかなり長く、スローティネス(喉の下のたるんだ皮膚)はない。
背は短く、平らでたるみがない。

ホワイト

ホワイトがベースでブラック、ブラック&タン、タンのマーキングが入る。レッド、ブリンドル、レバー、スレート・ブルーのマーキングは好ましくはない。


原産地イギリス
標準体重雄:8.25kg 雌:雄よりわずかに軽い
標準体高雄:上限39㎝まで 雌:雄よりわずかに低い