• Airedale Terrier
  • エアデール・テリア

エアデール・テリアのスタンダードについて


テリアの中で最も大きく、「キング・オブ・テリア」と呼ばれている。
エアデールテリアが確立されたのは比較的新しい。19世紀にイギリス・ヨークシャー州のエア川流域で作出、育種された。カワウソ猟が盛んであったこの地域では、オッター・ハウンドが多く飼育されていて、その性能をさらに高めた犬への要求から、ブル・テリアやオールド・ブラックタン・テリア、マンチェスター・テリアなどを交配して作られたのが、エアデールテリアとされている。
猟において、エアデールテリアの能力は素晴らしくて、カワウソ猟や水鳥を狙った水猟のみならず、キツネやウサギのような小動物からアナグマのような凶暴な獣猟まで、幅広くその才能を発揮していた。
1864年ごろには初めてイギリスのドッグショーに出展されるが、その当時は「ウォーターサイド・テリア」と呼ばれたり、「ビングレー」と呼ばれたりしていた。しかし愛好家たちはこの名前に満足せず、「エアデールテリア」の名称を作りだし、1878年には正式な名称として登録された。20世紀に入る頃にはアメリカにも輸出される。 日本に入ってきたのは昭和初期で、イギリスから輸入されて日本軍の軍用犬として採用される。現代では数は少ないものの、家庭犬や警察犬、ショードッグとして、根強い愛好家に支えられている。
明るく元気で活発で、頑固で勇敢で負けず嫌いという、テリアらしい性格。常に注意深く、攻撃的ではないが怖いもの知らず。テリアとしては辛抱強い方で、家族であればほかの犬や子供とも仲良くできるが、しつこくされると早々に怒り出すことがある。

テリアの中でもっとも大きく筋肉質で、活動的であり、かなりコビー(短胴でつまった体形)である。
頭部のバランスは大変良く、スカルとマズルの長さはほぼ等しい。シワはない。スカルは長く平ら。鼻の色はブラック。ディッシュ・フェイス(鼻筋が反って皿状になった顔)や目の下が急にさがるようなマズルではない。繊細なチズリング(肉薄ですっきりとした頭部や前顔部)が貧相に見えるのを防いでいる。
目は小さく出目ではない。色はダーク。明るい色や丸く大きな目は極めて好ましくない。
耳は小さいが体のサイズに釣り合わない程のサイズではない。垂れ耳や付け根の高い耳は好ましくはない。
上顎と下顎は厚く、頑丈で筋肉質であるが顎が強すぎて頬がチーキィ(頬が発達して丸みをおびたり、飛び出て厚く張っている状態)に見えるのは好ましくない。咬み合わせはシザーズ・バイトだが、レベル・バイトも許容される。
ボディは頑丈で背はまっすぐかつ、水平。たるんではいけない。
前脚は完璧にまっすぐ。骨も丈夫で肩甲骨は平らである。

ブラック

グリズル


原産地イギリス
標準体重雄:20~27kg 雌:20kg~27kg
標準体高雄:57cm~60㎝ 雌:57cm~60cm