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ブリアードのスタンダードについて


ブリアードは古い歴史をもつ使役犬種であるが、その起源については不明な点が多い。8世紀頃のタピストリーにブリアードとサイズや容姿が一致する犬が描かれており、12世紀の書物にはブリアードと思われる犬種の記事があるが、ブリアードとしての正確な記録は14世紀以降の物に限られる。 フランスのブリー地方が原産地で、古くから番犬や牧羊犬、狼などの害獣から家畜を守るために飼育されていた。
犬種名の「ブリアード」はブリー地方の牧羊犬の意と解釈されているが、この名称は近世になってからのもので、もともとはこの地方の雑多な犬を総称する「野の犬」と呼ばれていた。
フランス革命を境にフランス北部の牧場地帯が耕地に変わり、ブリアードは市街地でも飼育されるようになり、やがてフランスを代表する家庭犬としての地位を得た。 相次ぐ大戦下、ブリアードは軍用犬として見張りやパトロール、物資輸送の任務に服し、多くの犬が犠牲になった。戦後、数年の空白期があったものの、厚志家の努力により復活を果した。
ブリアードは彼らが歩んだ道のりとは逆に市街地よりも牧場地帯を好み、彼らが活躍した戦場よりも平和を好む犬であった。 ブリアードは「毛皮に包まれた心」と形容される事があるほど忠実で人類の良き友となる犬である。 
バランスのとれた気質であり、攻撃的でも臆病でもない。経験豊かな飼い主が適切に飼育すれば飼い主に忠実で、家族に深い愛情を注ぐ性格。古い犬種で牧羊犬や護畜犬として活躍してきた犬種のため、瞬時に判断する賢さと勇敢さも持っています。

頑健で、柔軟性があり、筋肉質かつ十分調和がとれている。活発で機敏。
スカルは頑丈。オクシパットと鼻の先端の中間にはっきりとしたストップがみられる。鼻は力強く、鼻梁はまっすぐで鼻孔はよく開いている。ブルーかブルーがかった鼻をもつブルーの毛色の個体を除き、鼻はつねにブラック。
目は水平についており、良く見開き、大きい。オーバル(卵型)で色はダーク。ブルーの毛色の犬によくみられる明るい目の色も許容される。
耳は高くつき、頭部にはりついてはいない。断耳が禁止されていない国において断耳されている場合は、耳は直立に保持されるべき。
顎は丈夫で咬み合わせはシザーズ・バイト。
尾は、付け根は低く、少なくとも飛節に達している。
四肢は十分に筋肉がつき、丈夫な骨でまっすぐ。足先は丈夫で丸く爪はブラックで堅い。この犬種は二本のデュークロー(狼爪)の保持が求められる。デュークローは親指を形成し、爪がある状態で十分にはなれており、比較的足に近い。
歩様は規則的でしなやか。グランド・カリバングに富み、労力と疲労を最小限に抑えるための調和がとれている。


ブラック

グレー

フォーン

ブラック・オーバーレイのフォーン

アイボリー

しなやかで長く、ドライ。わずかに下毛がある。すべての毛色において、程度の異なるグレーが見られる。


原産地フランス
標準体重雄 36kg~41kg 雌 27kg~32kg
標準体高雄58.4cm~68.6cm 雌55.9cm~64.8cm