• Bedlington Terrier
  • ベドリントン・テリア

ベドリントン・テリアのスタンダードについて


ベドリントン・テリアの起源は定かではない。イギリス東北部ノーサンバーランド州の猟犬で、カワウソ、イタチ、キツネ狩りに使われていたとされる。 炭坑労働者のペットとして人気で、炭坑のアナグマやネズミを駆除する目的で使用されたとされている。 スコットランド・ボーダー州郊外ロスベリーの森に住みついていたジプシーが飼っていたロスベリー・テリアと呼ばれる犬が始祖犬であると言われている。 ロスベリー・テリアは小さい体で、どんな害獣にも立ち向かう、強い狩猟本能をもつ事で知られていた。
1871年、ノーサンバーランド州ベドリントンで開かれた展覧会からベドリントン・テリアと呼ばれるようになった。 ダンディ・ディンモント・テリアやオッター・ハウンドなどを交配して改良されたと考えられている。 初期のベドリントン・テリアは肢が短く、ずんぐりと太っていたが、後にウサギ猟に使用されるようになりウィペットと交配され、次第に足が長くなった。 ベドリントン・テリアの後脚はウィペットに似てたくましく、多くの部分をウィペットから受け継いでいると言われる。 テリアらしくない外貌に典型的なテリアの気質を秘めている犬である。ギャロップが得意でグレーハウンドのように非常なスピードで疾走する事ができる。
ベドリントン・テリアは一時期、闘犬種としても名を馳せた。 小さな体に闘争心の火が付くと死ぬまで闘ったと言われている。強くなるための改良も盛んであった。 試行錯誤の末、色々な犬種との交配を試みるが、結果次第でその目的を断念するケースが多いものである。 ベドリントン・テリアも色々な犬種と交配され改良が試されたが、結果的には、かたくなに原形を守り通したブリーダーを尊重し、原形を回復する事になったと言われている。 時が進み、狩猟の機会が減り、闘犬の時代が終わると、人々はベドリントン・テリアがたぐいまれなる家庭犬になる事を見いだした。 この犬を最も美しく見せる独特のトリミングスタイルも考え出され、毛質、毛色も洗練されて現在に至る。 日本でのこの犬種の歴史は浅い。
活発で勇ましい。自信に満ち溢れている。利口で瞬発力があり、運動能力に長けている。愛情豊かで、品がある。シャイや神経質ではない。

優美でしなやか。筋肉質で弱々しさや粗野ではない。静止しているとき温厚で優しい表情をしている。
頭部は豊富なシルキーの頂毛で覆われていて、ホワイトに近い色でなければならない。鼻孔は大きく目立つ。鼻の色は毛色がブルーもしくはブルー&タンのものはブラックでなければならず、レバーかサンディーのものはブラウンでなければならない。
目は小さく、三角形に見えるのが理想とされる。毛色がブルーのものはダーク、ブルー&タンのものは琥珀のような色味のより明るい色。レバーかサンディーのものは明るいヘーゼルである。
耳は適度な大きさで、薄く、ハシバミの実のような形。
咬み合わせはシザーズ・バイト。
ボディは筋肉質で柔軟性がある。

ブルー

レバー

サンディー

ブルー&タン

レバー&タン

サンディー&タン




原産地イギリス
標準体重雄:8.2~10.4kg 雌:8.2kg~10.4kg
標準体高雄:約41㎝ 雌:約41cm
※メスは41㎝よりわずかに低く、オスはわずかに超えてもよいとされる。