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ブラッド・ハウンドについて


起源は8世紀初頭、ベルギーの修道院において飼育されていた狩猟犬だと推測される。中でも、修道院内で数世紀に渡って聖職者達によって改良されてきた、黒毛の「セント・ヒューバート・ハウンド」が、ブラッドハウンドの直系の祖先犬と言われている。
 13世紀から15世紀になると、イギリスでは娯楽やステータスとしての狩猟が盛んになり、優れた嗅覚を持つと評判だったセント・ヒューバート・ハウンドは、たちまち人気に火が付いた。しかし、1787年のフランス革命により個体数が激減し、生き残ったのはイギリス国内にいた少数のブラック・アンド・タンの血統だけになってしまう。
 1800年代、アメリカ南部に渡ったブラッド・ハウンドは、主として農場から逃げ出した奴隷を追うために役立っていたが、近年では警察犬として極めて優秀な成績をあげている。  犬名は、長期に渡り修道院内で慎重に繁殖を重ねられてきたことから「ブラッデッド・ハウンド」(blooded hound)、「純血のハウンド」という意味合いを持っている。
穏やかで安定した気質を持っており、攻撃的になることはほとんどない。人に対しても優しく、特に主人に対しては愛情深く接する。吠え声は重々しいが、鳴きわめくことはない。慎重で頑固な一面もある。

どっしりとした大型のハウンド犬。すべてのセント・ハウンドの中で最も力強い。
頭部は大きくて品格がある。長さの割りには幅はない。オスに比べてメスは皮膚のたるみは少ない。鼻の色はブラックかブラウン。わずかにローマン・ノーズ(鼻先に向かって凸状に湾曲した鼻筋)。
目の色はブラックまたは濃褐色。大きさは中くらいで、形はオーバル(卵型)。下眼瞼のゆるさにおいて、結膜が少し見える程度は許容される。
耳は薄くしなやかで、きめ細かく、手触りはビロードのような感触。付け根はとても低い。耳朶はとても長い。
唇は柔らかく長い。十分に垂れており、デューラップ(喉の下の皮膚のたるみ)に自然に溶け込んでいる。咬み合わせはシザーズ・バイト。レベル・バイトも許容される。
ボディ全体の皮膚は緩く弾力がある。頭部の皮膚は特徴的。

ブラック&タン

レバー&タン

レッド


原産地ベルギー
標準体重雄:46~56kg 雌:40kg~48kg
標準体高雄:64cm~72㎝ 雌:58㎝~66cm