• Boston Terrier
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ボストン・テリアのスタンダードについて


アメリカが原産国。現在では原産国のアメリカでも日本でも絶大な人気を誇るボストン・テリアだが、その歴史はたった4頭の犬たちから始まった。
ボストンテリアの歴史は新しく、そのすべての祖先たちの記録がたどれる。
今からおよそ150年前の1865年頃のアメリカ・ボストン市周辺で、白いイングリッシュ・テリアとブルドッグを交配して生まれたジャッジという名前の犬がいた。 ジャッジは体重がおよそ15kgでがっちりしていて、白地にブリンドルという現在のボストン・テリアと非常によく似た外見を持っていた。ジャッジをベースに約9kgと小さいサイズの白いメス「ジップ(別名ケイト)」を交配し、生まれたオス犬「エフ」は約13kgになった。さらにエフはブリンドルの毛色で体重約9kgの「トビンズ・ケイト」と交配されて、生まれた子犬たちがボストンテリアの基礎になった。現在世界中で愛されているすべてのボストン・テリアは、この4頭とその子犬たちがルーツである。
この時代はまだ闘犬が行われていたため、祖先犬ジップは闘犬として作出され、ブルテリアの血を引いていたとされる。その後、まもなく闘犬が禁止され、ボストン・テリアの作出は愛玩犬化に切り替わった。小型化の過程で愛玩犬を交配することによって闘犬の血は薄まっていき、ボストン・テリアは「タキシードを着たアメリカ紳士」と呼ばれるまでスマートで優しい犬に変化する。 アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)は当初、ジップの交配から数えて20年にも満たずに作出されたため、あまりにも時間が短く、固定化のために十分でないと慎重に考えていたが、関係者の努力により1893年にボストン・テリアとして正式に登録されることになった。 現在ではアメリカを代表する犬のひとつである。
友好的で、活発、他人や他の犬に対してはそつなく接する。高い知性があり、良い家庭犬として飼育できるが、時に嫉妬深さから、他人や子供に対して攻撃的な面を見せることもある。

頭頂は平らでシワはない。スカルはスクエア。ストップはとてもはっきりしている。鼻の色はブラック。鼻孔の間にははっきりとした線がある。マズルは短くスクエア。
目は大きく、広く離れていて形は丸い。色はダーク。この犬種の最も重要な特徴である表情は、敏活で優しく、理解力の高さを表す。
耳の断耳は任意である。小さく直立している。
咬み合わせはレベル・バイトかアンダーショット。唇は口を閉じたときに完全に歯を覆っている。ライ・マウス(ゆがんだ口)や口を閉じた状態で舌や歯が見えるのは重大な欠点となる。
首はわずかにアーチしていて、頭部を優雅に保持している。
ボディは短く、背はボディをスクエアにするほど短い。胸は十分な幅を持ち、深い。
尾の付け根は低い。短くて細く、先細っている。まっすぐかスクリュー形で水平より上に保持してはならない。

ブリンドル

シール

ブラック


マズル・バンド(マズルの周りの白斑)、目の間のブレーズ(鼻筋の白斑)、前胸のホワイト・マーキングは必須である。


原産地アメリカ合衆国
標準体重雄 6.8kg~11.35kg 雌:6.8kg~11.35kg
標準体高雄:28㎝~38㎝ 雌:28㎝~38㎝