• Chesapeake Bay Retriever
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チェサピーク・ベイ・レトリーバーについて


原産地は、アメリカ合衆国のメリーランド州。
陸地では1月の平均気温が1℃に満たないこの土地に面し、複雑な海岸線を描き入り組んでいるのがチェサピーク湾(ベイ)で、1807年、メリーランド州の沖合で難破した船を救助する際、貨物の中から救出された2頭の子犬が、チェサピーク・ベイ・レトリーバーの始まりである。この犬たちはラブラドール・レトリーバーの祖先と考えられているセント・ジョーンズ・レトリーバー、あるいはその近縁種であったと考えられている。
救出された犬たちは、成長するにつれて優れたレトリーブ(猟での獲物を回収する)能力を発揮するようになっていった。そのことが評判となり、レトリーブ能力をさらに高めるために多種犬との交配が始まる。数代にわたってアイリッシュ・ウォーター・スパニエル、オッター・ハウンド、フラットコーテッド・レトリーバー、カーリーコーテッド・レトリーバー、そしてこれらの雑種、さらにはニューファンドランドも交配されて、現在のチェサピーク・ベイ・レトリーバーに近い姿になった。 こうして誕生したのが、水猟犬チェサピーク・ベイ・レトリーバーであった。
アメリカ原産の犬であるチェサピーク・ベイ・レトリーバーは、1878年には純血犬種としてアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)に認められたが、アメリカ国内ではラブラドールやゴールデンなどイギリス原産のレトリーバー種の方が人気が高く、チェシーたちが流行の犬種になることはなかった。日本国内でも同様の傾向で、現在でも年に数十頭の登録しかないほど個体数の少ない犬種である。
明るく陽気で、賢く穏やか。すぐれた感覚器官を持っている。愛情深く保護本能があるので家族や子供を守ろうとする。基本的に水が好きである。

スカルは丸みがあり、幅広い。スカルとマズルの長さはほぼ同じ。
目の色はイエローがかった色か、とても明るいアンバー。大きさは程よく大きい。
耳の大きさは中くらいで、ゆるく垂れている。
顎は獲物を慎重に保持するため、力強さがなければならない。咬み合わせはシザーズ・バイトが好ましいが、レベル・バイトも許容される。
ボディの長さは中くらいで、コビー(短胴でつまった体形)やローチ(背線が湾曲した背)ではない。
尾の長さは中くらいで、付け根は適度に太い。
四肢は、弱々しくない前肢、立派な後肢であることが不可欠。デュークロー(狼爪)がある場合は切除する。足先は立派な水かきをもつヘアー・フィート(中央の2本の指が長めで、全体的に細長い足)。

ブラウン

セッジ

デッドグラス


単色が好ましい。


原産地アメリカ合衆国
標準体重雄:29.5~36.5kg 雌:25kg~32kg
標準体高雄:58cm~66㎝ 雌:53㎝~61cm