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イングリッシュ・セターについて


セターと言えばイングリッシュ・セターを指すことが多い。
イギリス、アメリカで大変親しまれているイングリッシュ・セターは、14世紀にスペインからイギリスに持ち込まれたスパニエルが起源だとされる。
獲物を見つけるとその場に静かに座り込み、猟師に知らせようとする、この「座り込む」の英語である[set]が語源となって、セッティング・スパニエルの名で呼ばれるようになった。
15世紀に入ると、セッティング・スパニエルたちはポインターやウォーター・スパニエル、スプリンガー・スパニエルなどと交配が進められた。
イングリッシュ・セターの名が付いたのは、19世紀のことである。 イギリス人のラヴェラック氏の熱心な繁殖によって作出されたラヴェラック・セターと、ラヴェラック氏の作ったセッターを基礎に、 ルーエリン氏の手によって作出された猟能力の高いセターの2つを統合する形で、初めて「イングリッシュ・セター」という犬種名で呼ばれることとなった。 なお、ルーエリン氏のセターはイギリスからアメリカに多く輸入され、大変な人気となった。
イングリッシュ・セターよりやや小ぶりで毛も短めのため、このタイプの愛好家の努力により「ルーエリン・セター」という犬種名でアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)にも登録されている。
日本に入ってきたのは明治時代で、優秀な猟犬として猟師たちに歓迎され、現在もたくさんのイングリッシュ・セターが現役の猟犬として活躍している。
鋭敏な感覚を持っていて狩猟欲が強い。 たくましく活発なので、運動不足では欲求不満になってしまう。

スカルの両耳の間はとてもオーバル(卵型)。ストップはとてもはっきりしている。鼻の色はブラックもしくはレバーだが、被毛の色による。マズルはかなりスクエア。
目の色はヘーゼルからダーク・ブラウンの間の色調。ダークであればあるほど良いとされる。形はオーバル(卵型)。
耳は適度に長く、頬に接して垂れている。先端はなめらかで、上部はきめ細かいシルキーの毛で覆われている。
咬み合わせはシザーズ・バイト。
首は筋肉質で、かなり長く優雅。スローティネス(喉の下の皮膚のたるみ)はない。
尾の長さは中くらいで、わずかにカーブするか、三日月刀(湾曲した剣)のような形をしている。

ブラック&ホワイト(ブルー・ベルトン)

オレンジ&ホワイト

レモン&ホワイト

レバー&ホワイト


毛色は様々で「ベルトン・カラー」という独特な柄が特徴的。ホワイトの入るカラーはベルトン模様が好ましいとされる。 トライカラ―はブラック&ホワイト(ブルー・ベルトン)&タン、レバー・ベルトン&タンとなる。


原産地ドイツ
標準体重雄:25kg~30kg 雌:25kg~30kg
標準体高雄:62cm~66㎝ 雌:58㎝~63cm