• Japanese Spitz
  • 日本スピッツ

日本スピッツのスタンダードについて


祖先犬とされる犬は、1920年頃に国内に入ってきたホワイト・スピッツと呼ばれていた犬であるが、これに関して正確な情報はない。
そのため日本スピッツが、実際にどの犬種から派生したのか、祖先犬がどの犬種だったのかは明確になっていないとされる。 外見上の特徴からジャーマン・スピッツから派生したホワイトの被毛をもつ犬種、イタリアン・スピッツ、サモエドなどが基礎犬、繁殖に使われた犬ではないかと推測されている。
第一次・第二次世界大戦中、飼育・繁殖数が激減するものの、愛好家による地道な繁殖は続けられ、洋犬にルーツを持つ日本原産の犬として人気が高まっていき、第二次大戦後、高度成長期が始まると、日本スピッツは大流行し、一躍ブームとなった。 ブームによる乱繁殖で日本スピッツは個体数を急激に増やしたが、低年齢で親や兄弟から引き離された個体の問題行動や、しつけの知識不足、ブームに乗って購入しただけの身勝手な飼い主により、殺処分や捨て犬も激増する。
日本スピッツの流行は、吠えてうるさい犬という評価をされ、流行期間はほんの短いものだった。
現在では、愛好家や優良なブリーダーの手により、無駄吠えの少ない日本スピッツの繁殖が行われている。 現在の日本スピッツは、ブーム時よりも警戒心が少なく穏やかな性格であることが多いとされる。
近年では無駄吠えが少なく、温厚で人懐っこい、好奇心旺盛な性格な個体が増えている。主人には従順で忠実。喧騒であっていけない。

豊富な純白の被毛に覆われて、体質は強固で全体的なバランスが良い。この犬種の独特な気迫と品位を表現していて、優美である。
頭部はボディと調和のとれた大きさ。適度な幅と丸みがある。ストップははっきりしている。鼻は小さくて丸い。色はブラック。
目は適度な大きさで形はアーモンド。色はダークで目縁は黒い。
耳の付け根は高く、三角形をしている。大きさは小さめ。
唇は引き締まっており、色はブラックが好ましい。歯は丈夫で白く、咬み合わせはシザーズ・バイト。
巻きの強い尾は欠点とされる。
パッドは厚みがあり、爪とともに、色はブラックが好ましい。
垂れ耳、背負わない尾は失格となる。

ホワイト(純白)


原産地日本
標準体重雄:5~10kg 雌:5kg~10kg
標準体高雄:30cm~38㎝ 雌:雄よりやや小さい。