• Japanese Terrier
  • 日本テリア

日本テリアのスタンダードについて


17~18世紀頃に日本にやってきた短毛のテリア犬と、日本国内にいた小型犬の交配によって生まれたと言われている。 当時ヨーロッパで人気を博していた「スムース・フォックス・テリア」とよく似ているので、なにか交配上で関係があったと思われる。
19世紀後半、米国から通っていた大財閥モルガン家の息子、ジョージ・モルガン氏が正妻として迎えた日本人の愛犬が日本テリアであったことから、認知されるようになったとされる。
その後昭和初期になると抱き犬として人気になり、1920年頃から繁殖されるようになった。 1930年以降には日本テリアブームが起こるが、太平洋戦争や2度に渡る世界大戦により個体数が激減してしまう。戦後は洋犬のブームが起きたので、日本原産の犬種である日本テリアは人気を再上昇させることができず、その数が増えることはなかった。
FCI国際畜犬連盟には「Japanese Terria」として登録されているが、海外での知名度も決して高くない。 今日の日本での飼育頭数も少なく、絶滅の可能性が危ぶまれている大変希少な犬種である。
活動的で、明るい。テリア・キャラクターは弱い方で、比較的穏やかだが、警戒心は強く、油断を見せにくいので番犬にも向いているといえる。基本的に無駄吠えはしない。洋犬と比べると愛情表現は控えめだが、主人に対しては深い愛情をもつ。

スマートな外貌で輪郭が鮮明。引き締まった犬種。被毛はとても短く、長さは2㎜程度。
スカルは平らで狭い。ストップはあまりはっきりとわからない。鼻の色はブラック。頬は張っていない。
耳は小さく、V字型をしている。笹耳(笹の葉を折ったように耳朶を重ねて、後頭部の横側に保持する耳)でもかまわない。
目は適度な大きさで、形はオーバル(卵型)。色は暗褐色。
尾は適度に細く、第3、第4尾椎骨あたりで断尾する。
咬み合わせはシザーズ・バイト。
過度の不正咬合は失格となる。

 ◎頭部の毛色

ブラック

タン

ホワイト




◎ボディの毛色

ホワイト
ホワイトをベースにブラック・スポットやブラック、タンのマーキングが入ることもある。
原産地日本
標準体重雄:5kg前後 雌:5kg前後
標準体高雄:30cm~33㎝ 雌:30cm~33cm