• Kooikerhondje
  • コーイケルホンディエ

コーイケルホンディエについて


中世の絵画に何度も描かれてきたのが、コーイケルホンディエ。
起源は、さかのぼって16世紀頃のこと、鴨猟やアヒル猟で使われていた。ふさふさしたしっぽを揺さぶることでおとりにし、鳥をおびき寄せるというユニークで優雅な仕事だったと言われている。 コーイケルホンディエという名前も、「カモ猟の犬」という意味のオランダ語から付けられたものである。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルを少し大きくしたような外見で、同じスパニエル種であり、性格もよく似ている。しかし近縁としてはノバスコシア・ダックトーリング・レトリーバーとの関係がありそうだと考えられているが定かではない。
陽気でフレンドリーで活発、そして優雅なしっぽをもっているコーイケルホンディエは、猟犬としてはあまりにも親しみやすい性格で、貴族や富裕層を中心に好まれていたが、20世紀に入り戦争が始まると、ほかの犬種と同じように減少の一途をたどることになる。 しかし、戦後になってオランダのハーデンブルグ夫人の尽力により、フリースランド州の農家に飼われていたメスのコーイケルホンディエを探し出した。この当時、オランダでも25頭しか見つからなかったコーイケルホンディエたちだが、愛好家たちの努力によって1942年には再び犬籍簿が作られ、育種が始まることになった。
コーイケルホンディエが原産国オランダで犬種登録されたのは、1971年になってからのことで、そこからようやく海外への輸出が行われるようになり、イギリスでは1996年に犬種として登録され、日本やアメリカに輸入されたのは、1999年のことである。コーイケルホンディエはいまだ世界的に数が少ない。日本では毎年多くても100頭程度の出産となっている。
また、原産国のオランダでは犬籍簿により、今でもしっかりと繁殖管理が行われ、近親交配を避けて遺伝病が発生しないよう育種が進められている。
陽気で明るく活発。神経質や攻撃的ではない。飼われている環境に順応しやすい。穏やかな性格なので、よき伴侶犬となる。

スカルは十分に幅広く、適度に丸みがある。鼻の色はブラック。
目の色はダーク・ブラウンで形はアーモンド形。
耳の大きさは中くらいで、毛色は白くはなく、頬に沿って垂れている。
唇は垂れさがってはいない。咬み合わせはシザーズ・バイト。レベル・バイトも許容される。
首はまっすぐで、筋肉質。
背は頑丈で、胸は深く、あばらは張っている。

ホワイト&オレンジ・レッド
オレンジ・レッドが優勢でなくてはならない。


原産地オランダ
標準体重雄:9kg~13.5kg 雌:9kg~13.5kg
標準体高雄:35cm~40㎝ 雌:35㎝~40cm