• Lhasa Apso
  • ラサ・アプソ

ラサ・アプソのスタンダードについて


とても古い起源をもつ犬で、チベタン・スパニエルやチベタン・テリアと近縁であり、チベット奥地の僧院で飼育されていた聖なる犬として考えられている。
聖なる犬たちは、守り神として宗教施設であるラマ教の僧院から、権力者の内外の王侯貴族に贈られることで、政教の結びつきを強め、社会の安定に寄与して来た。 王は宗教を通じて、神から力を授けられることにより権力を正当化する。その象徴が僧院から贈られる貢物であり、犬たちであったという。 そのため、聖なる犬たちが庶民のペットになるなどあってはならないことで、ラサ・アプソたちは門外不出とされ、禁を破れば死刑にされることすらあった。
ラサ・アプソを贈られた中国王宮では、中国古来の犬と交配してペキニーズを作り、次にペキニーズとラサ・アプソを交配して、シーズーを作出し、これを「獅子犬」として聖なる犬とした。
聖なる犬たちを贈られた方の国では、門外不出とされながらも他犬種との交雑などにより、王族から貴族へ、また一般の富裕層へと渡されて、少しずつ広まっていたとされる。 イギリスには20世紀初頭に、チベットの調査に訪れた一行が連れて帰ったのが始まりと考えられているが、それ以前の19世紀ビクトリア王朝時代の美術品に、ラサ・アプソまたはチベタン・テリアと思われる犬の姿が描かれていた。 ラサ・アプソとチベタン・テリア、またラサ・アプソの血を引く小型犬たちは欧米でしばしば混同されてきたが、1922年にチベット国境を訪れたエリック・ベイリー夫妻により、純粋なラサ・アプソがイギリスへ持ち帰られて、繁殖の基礎となった。そして1934年になってラサ・アプソとチベタン・テリアは分離されて、イギリス・ケネル・クラブに登録しなおされることになった。
陽気で自尊心があり、主人や家族に対しては愛情深く接するが、他人には素っ気なく接する。控えめな性格だが、よく吠える。

十分な頬のヒゲ、顎のヒゲがある。頭部には豊富な冠毛があり、目の上に十分にかぶさっている。
スカルはドーム状やアップル・ヘッドではない。鼻の色はブラック。マズルは約4㎝で、スクエアではない。
目の色はダークで大きさは中くらい。前方い位置していて形はオーバル(卵型)。
耳は垂れていて、重々しくみえるほどに長い被毛で覆われている。
咬み合わせは逆シザーズ・バイトである。
首は十分にアーチしていて、力強い。
体長は体高より長い。バランスが取れていてコンパクト。あばらは十分に張っている。
尾は十分な飾り毛で覆われていて、しばしば先端がねじれている。

ゴールデン

サンディ

ハニー

ダーク・グリズル

スレート

スモーク

パーティ・カラー

ブラック

ホワイト

ブラウン


原産地チベット(後援国:イギリス)
標準体重雄 5.5kg~8kg 雌:5.5kg~8kg
標準体高雄:25.4㎝ 雌:雄よりもわずかに小さい