• Miniature Bull Terrier
  • ミニチュア・ブル・テリア

ミニチュア・ブル・テリアのスタンダードについて


もともとはブル・テリアの中でも小さい個体を指していた。 祖先犬はブル・テリア同様、スタッフォードシャー・ブル・テリア、オールド・イングリッシュ・ブルドッグ、それにすでに絶滅したイングリッシュ・テリア、のちにはスパニエルの交配で生まれた。 ブルドッグとテリアを交配したのでブル&テリアと呼ばれていたものが、ブル・テリアと呼ばれるようになったのが、名前の由来。
生まれた犬たちは相似の外見だったが、サイズのばらつきが大きかったため、4kg程度の小さな個体から20kg以上になる大きなものまで存在していたとされる。そのため、小さい個体をミニチュア・ブル・テリアとしていたので、実際は同じブル・テリアだったといわれている。 初期のミニチュア・ブル・テリアはほかの犬種でしばしば見られるように、愛玩犬化するために小さくしたわけではなかった。ブル・テリア同様に、あくまでも闘犬でありサイズの小ささによる敏しょう性の向上で、より戦いを有利にしようという考えのもとで選抜されていた。
そんな闘犬たちの歴史が変わったのは1835年のイギリスで、闘犬が廃止されたことから、犬種の存続を願う愛好家の手によって、家庭犬への改良が始まった。 性格は穏やかに、外観にバラつきがないように、繁殖を再スタートさせた。 1860年頃、ホワイト・イングリッシュ・テリアとダルメシアンを掛け合わせ、真っ白な品種を作り出し、そこで改めてブル・テリアと名付けた。1863年にはミニチュアサイズのブル・テリアがドッグショーに出展され、1873年にショーで優勝したのはミニチュアサイズのブル・テリアだったようである。 ミニチュア・ブル・テリアにも白い毛色を持った個体が現れ、少しずつ人気が上昇して来た。 途中でさらに小さなトイサイズのブル・テリアも作出されたが、体の弱さから人気が続かず、ミニチュアサイズ全体の評判を落とすことになってしまい、絶滅寸前まで追い込まれてしまった。そのため、元のミニチュアサイズに戻されることになったよう。 1939年にイギリス・ケネル・クラブによってミニチュア・ブル・テリアはブル・テリアと別の犬種として登録されることになった。
ブル・テリアと性格は同じ。安定していて、よくしつけに従う。人間とはよい関係になれる。


頭部は長く、頑丈でマズルの端まで十分な厚みがある。前からみるとオーバル(卵型)。鼻の色はブラック。
目は細くて三角形。色はブラックもしくはダーク・ブラウン。
耳は小さく薄い。
下顎は深く頑丈。咬み合わせは規則正しいシザーズ・バイト。
首はたいへん筋肉質。たるんだ皮膚はない。
ボディはよく丸みを帯びている。胸は腹よりも地面に近い。バックライン(背線)は水平。
尾の付け根は低く、短い。

ホワイト

カラード

カラードの場合、ホワイトよりも色のついた部分が優勢であるほうが好ましい。


原産地イギリス
標準体重雄:11~15kg 雌:11kg~15kg
標準体高雄:25cm~35㎝ 雌:25cm~35cm