• Scottish Terrier
  • スコティッシュ・テリア

スコティッシュ・テリアのスタンダードについて


イギリス・スコットランド原産のテリア。「スコッティ」の愛称で知られている。 15世紀頃のスコットランドの歴史書に、スコッティらしい犬が記述されていたとも言われているが、スコッティだった確証はない。
スコットランド土着のテリアのひとつと考えられているが、この地方にいたスカイ・テリアやダンディ・ディモント・テリアなどとひとまとめにされ「スコティッシュ・テリア(スコットランド地方のテリア)」と呼ばれていた。
このようにまとめて扱われることに不快感を抱いた各犬種のオーナーたちは、犬種の確立と分類を進めるとともに、どの犬が「スコティッシュ・テリア」としてふさわしいのかを決めようとした。 この議論には畜産関係の研究者らもまきこんで、最終的にこの名前を与えられたのが現在のスコティッシュ・テリアの直系の先祖たちだった。 彼らをベースにスコッティたちは改良され、1880年には最初のスタンダードが決められた。 その標準をもとに、スコットランドのみならずイングランドでも引き続き改良が進められ、50年後に、存在していて評価の高かった4頭のスコッティを基準に、スタンダードが改定された。
こうして原産国イギリスのケネルクラブに登録されたのは、実に1934年になってからだった。
原産国イギリスで様々な議論と改良繁殖が続けられている中、1883年頃にアメリカに輸入されたスコティッシュ・テリアは、アメリカの愛好家たちの手で繁殖が行われた。 第二次大戦後は、フランクリン・ルーズベルト大統領の愛犬として、以降、様々なアメリカ大統領のペットとしても有名になり、アメリカでも人気犬種の仲間入りを果たした。 日本にも戦前に輸入されており、上流階級を中心に飼育されていたとされる。
誠実で忠実だが、頑固な面もあり、勇敢で典型的なテリア・キャラクターである。人間に対しては愛情深く、攻撃的ではない。

がっしりしていて、地中に潜るのに適した体形をしている。
頭部は長く幅もかなり広いがバランスが悪くなるほどではない。ストップはわずかだがはっきり見える。マズルは力強く全体的に厚みがある。
目の形はアーモンド形で、色はダーク・ブラウン。
耳は先端がとがり、スカルの頭頂で直立している。
歯は大きい。咬み合わせはシザーズ・バイト。
ボディのトップラインはまっすぐ。背は比率を考えると短く筋肉質。腰も筋肉質で深い。尻は大きく幅広い。
肩はよく傾斜していて、骨量がある。肘は深い胸に接しており、外転したり、ボディの真下にあってはならない。
パッドは厚い。

ブラック

ブリンドル

ウィートン


原産地イギリス
標準体重雄:8.6~10.4kg 雌:8.6kg~10.4kg
標準体高雄:25.4cm~28㎝ 雌:25.4cm~28cm