• Tibetan Spaniel
  • チベタン・スパニエル

チベタン・スパニエルのスタンダードについて


一説によれば紀元前1000年以上前には存在したと推定されている大変古い犬種。
チベタン・スパニエルの歴史は1000年前から、あるいは2000年前から始まったと語られてきたが、明確には分かっていない。しかし、いずれの説であってもチベット仏教との歴史的な関連が確認されている。
外見が獅子に似ていることから、所有者に福をもたらし魔よけとなる犬としてチベットの僧院で飼われ、大切にされてきた。
いつ頃から存在したのか証明できる文献や絵画もほとんどないチベタン・スパニエルが初めてヨーロッパに持ち込まれたのは1898年のイギリスである。しかし、平均的に発情期が少ない特徴を持つチベタン・スパニエルたちの繁殖は困難であり、20世紀半ばまで世界的にも希少種として知られていた。
その後も、チベタン・スパニエルを基礎として育種されたラサ・アプソやペキニーズ、さらにそこから生まれたシー・ズーの人気に追い越される形で、チベタン・スパニエルたちは爆発的な流行に翻弄されることなく安定した個体数を維持されてきた。
歴史は古いものの犬種として公認されたのは遅く、イギリスでは1960年代、アメリカでは1980年代と比較的近年のことである。
家族に対しては愛情深く接するが、頑固で自立心が強い面もある。他人に対してはよそよそしい態度をとる。

頭部はボディの割には小さく、気高く掲げられている。ストップははっきりしているが、わずかである。
鼻の色はブラックで、マズルの長さは中くらい。シワはない。
目の色はダーク・ブラウンで、形はオーバル(卵型)。大きさは中くらいで、かなり離れて付いている。
耳の大きさは中くらいで、垂れ下がっている。スカルから少し浮いている方が好ましいが、決してフライング・イヤー(垂れ耳が立って、ひらひらする耳)になってはならない。
わずかにアンダーショットの咬み合わせ。
首は力強く、適度に短い。
四肢の骨は適度な太さで、前脚はわずかに弓状になっているが肩はしっかりしている。後肢は丈夫で力強い。

あらゆる毛色が許容される


原産地チベット(後援国:イギリス)
標準体重雄 4.1kg~6.8kg 雌:4.1kg~6.8kg
標準体高雄:約25.4㎝ 雌:約25.4㎝